2014年2月5日水曜日

南相馬市・桜井市長の感動的な演説


東京都知事選で
ある候補の応援にかけつけた
福島県南相馬市の桜井勝延市長の
応援演説は感動的だ。
以下、書き起こし。

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ただいまご紹介に預かりました
福島県南相馬市長の桜井勝延でございます。

先の1月19日執行の市長選挙において、
圧倒的な市民の支持を得て
脱原発の考え方を前面に出して、
多くの市民から支持を得ました。

これはひとえに原発に頼ってきたことが、
どれほど人を傷つけて
命をおとしめていくかということを
市民が投票で示したんだと思います。

あの震災直後21メートルの津波が南相馬を襲いました。
636人が命を落としました。
111人がまだ見つかっておりません。

3月12日に福島第一原発事故が爆発。
家族も捜索できないまま避難をさせられたんです。

71,500人居た南相馬市民のうち、
6万人以上が故郷を離れなければなかった。

なぜ人が強制的に自分の場所を
離れさせられなければならないのか?

南相馬市長選挙戦のさなか、
仮設住宅に住む方々が
私に対して、投げかけてくるんです。

『助けてください!』
『市長、助けてください!』
『もう仮設では死にたくない!』

80歳を過ぎた高齢者が
家族とバラバラにされ、
孫とも子ともバラバラにされて住まわされている実態を、
東京の皆さんは本当に知っているのでしょうか。

私は、命があってこそ、
この地球があってこそ、
幸せを勝ち取れると思っています。

南相馬市には原発はなかったんです。
にもかかわらず原発事故で追い出された市民が、
6万人以上もいて、
今現在も25,000人を超える市民が
避難をさせられているのです。

これが正常だと思いますか、皆さん。

原発事故が起きてから
東京電力が南相馬市に
連絡をよこしたのは10日後ですよ。

その間、市民の命を守るために
私の独断で市民を避難させました。

3月16日に、
新潟県泉田裕彦知事から
新潟県は全部、南相馬市民を受け入れると言っていただきました。

私は天から、神からの声のようにに嬉しくなりました。
市民の命を守るのが政治家じゃないですか!
政治家が命を守れなくてどうするんですか!

東京にオリンピック、いいですよ。
でも現場でどういうことが起こっているか
皆さんわかっていますか?

いま建築現場から建設現場から
大手ゼネコンは東京に引き上げているんです。
東京都の方が儲かるんですよ。

これ以上、
なぜ福島が犠牲にならなくちゃいけないんですか?

原発で作った電力で東京は豊かになったじゃないですか?
その東京が豊かになって、地方が棄てられる。
こんな現実許されませんよ!

皆さん、命を守る事は共通なんです。

東京で生活することも、
田舎で生活することも、
同じ命を守ることなんです。

何故、田舎が年寄りだけにされて、
私に、『助けてください』
と言わなくちゃならないんですか。

いま南相馬市の予算は1200億ですよ。
そのうちの半分以上が除染です。
どこに持っていかれるんですか、そのお金は?
東京じゃないですか!

原発事故を起こして、
福島に金を落として、
また福島から金を奪っていく。
そんなことが許されますか。

都知事選の争点は
脱原発とか言う甘い言葉じゃない!
『命を守るかどうかなんです!』
命を守る人間に投票しなくてどうするんですか。

東京から日本を変えて、世界中を変えようじゃないですか。

私は、南相馬から福島を変え、国を変え、世界を変えるのです。
どうか一緒の戦いに、皆さん、手を結ぼうじゃないですか!
一緒に頑張りましょう!

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