26日のNHKスペシャルで
甲状腺検査が取り上げられた。
福島県は、東電原発事故当時、
お腹のなかにいた子どもも含め
18才以下の全ての子どもを対象に
30年にわたり甲状腺検査を
していくことにしている。
その1巡目の検査が終わり、
今年4月から始まった2巡目の検査で
1巡目の検査のときはA1、A2判定だった
子ども4人から甲状腺がんが見つかった。
原発事故由来を否定してきた福島県と県立医大も
事故の影響を否定するのが難しくなってきた。
ところが、その2次検査の受診率が
30%台と低迷しており、
番組ではその背景を探ることで、
健康不安を押し殺して生活する
お母さんたちの実像に迫っている。
受診率低迷の原因としてあげているのが、
福島県立医大への不信感。
わずか3分の検査時間。
検査に親は立ち会えず、
結果通知もわずか2行。
B判定でもエコー画像をもらえない。
そして、県立医大の当時の山下学長は
「放射線被曝による健康影響は考えにくい」
と頭から否定する。
こうしたことから、
「医大は住民の信頼を失った」と
番組は分析する。
そして、甲状腺検査を受けない
もうひとつの理由は、
被曝の現実から逃れたいというお母さんたちの心理。
「もうなんか疲れちゃった。
被ばくは知らなくて生活できるのであれば、
知らなくても良い気もするし」
「放射能のことはあえて
考えないようにしている。
考えることに疲れてしまいました」
大事な甲状腺検査も受けない
選択をしてしまうお母さんたち。
そこには、わが子の健康不安を抱えながら
分断され孤立し、
不安を押し殺して生活する
お母さんたちの姿が
透けて見える。
| 甲状腺検査を受ける子どもたち |
| 「ボク、がんになるの?」と医師に問いかける子ども |
| 「考えることに疲れた」と語るお母さん |
0 件のコメント:
コメントを投稿