2012年12月23日日曜日
2012冬保養プログラム・ほよ〜ん相談会の報告(2)
里山にも多くの相談者の姿
2日は伊達市の「りょうぜん里山がっこう」での相談会。「りょうぜん里山がっこう」は廃校となった小学校を活用して、自然豊かな環境の中でのさまざまな体験学習を通じて、田舎暮らしの良さを発信していこうと12年を超える活動を展開してきた。関さんはここで本当に人間らしい生活と地域をつくっていこうとしていたが、原発事故はそうしたすべてを壊そうとしている。
里山の風景を見ながら奥へ奥へと入っていったところに里山がっこうはあった。ここまで相談者は来るのだろうかと思いきや、午前10時から始まるや次から次へと相談者が訪れた。
むすびばのブースには12組の相談者が見えた。半分は伊達市、残り半分は隣の桑折町や福島市内から来られた方々。冬休みの保養先を探している方が多かったが、乳児と一緒の受け入れ先が見つからないと来られた方もいた。ここ仁木町のシェアハウス「山の家」を情報提供した。20代の独身女性は北海道の農業に関心を示していた。農業分野での雇用創出も急がれる。農村地帯のせいもあってか、ご夫婦の来場が目立ち、お父さん主導で相談する姿も見受けられた。
二日間の相談会を終えて
「声をあげにくい空気の中」で押し寄せた相談者。この相談会はFace to Faceで話すことのさまざまな意義を持っており、今後も継続することが重要だが、それだけで充分かというとやはり、ワンストップの常設相談窓口が最低限、郡山市・福島市・いわき市にほしいと思った。
また、今後も継続して保養避難の情報提供しますよと言うとほとんどの方が名前と住所、アドレスを書いてくれた。必要としている人にきちんと避難保養の情報が届く仕組みの早急な検討が必要と感じた。
今回も持ち帰って対応という案件がいくつかあった。都営住宅に避難した方が札幌に2次避難先を探しているが、応急仮設の適用がされないので困っている。仕事と避難をセットで求める人が複数いた。保養避難のニーズは少なくなっていない。むしろ、避難のニーズが今後増えそうな印象を受けた。応急仮設の提供制度が12月28日で廃止になれば、住宅の確保も私たちの重要な仕事になってくる。雇用も含めた避難受入れの高次な仕組みづくりが必要になっている。
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