27、28日の1泊2日で
厚真町の本田農場を訪ねた。
天気が心配だったが、
2日間とも快晴。
満天の星を見ることができた。
ビューポイントから見る松の沼 |
里山から切り出した木で作ったログハウスに招き入れてくれたオーナーの本田弘さん。
厚みのあるテーブルの上で淹れてくれたコーヒーをいただきながら、
しばし50年にわたる里山づくりのお話を聞く。
その後、40haの山林を案内してもらう。
針広混交林、天然林、手入れの行き届いた美しい里山だ。
「どんな山でも、人の手が必要です。
大きい木を健やかに育てたかったら
10メートルは必要。」
「間伐した木は建材に使い、薪にし、
炭焼き小屋で炭にしたり
子ども達が遊びに来ると工作の材料にもなる」
「カラマツは広葉樹があると大きく育つ。
広葉樹の落ち葉が肥料になるから」
本田さんのお話の一つ一つが
長年の森づくりの経験に裏打ちされている。
敷地には、大沼・松の沼・中沼・小沼と
四つの沼があり、素敵な空間を作り出している。
沼には鯉が泳ぎ、ジュンサイが育ち、いろんな水鳥が遊び、
まさに生きものたちがいっぱい。
本田さんは里山から伐採した木を
3年間以上この沼につけておく。
そうすると皮が簡単に向け、
害虫から木を守れ、
木は腐らないと言う。
山のホダ木でしいたけやなめこの
原木栽培もしている。
里山を知りつくし、
そこの木々の1本、1本に限りない愛情を寄せ、
この里山と沼の自然を
多くの人に解放している本田さんの思いが、
伝わってくる。
遠くまで広がる水田の向こうに沈む夕日が
赤く染める空を背に
沼のほとりでバーベキュー。
人間は自然と離れては生きられない。
自然に生かされていることを実感する時間。
翌日は本田さんの案内で
白老町北吉原の温泉付き別荘で
お湯に浸かった。
ここも本田農場の里山から切り出した
材木がふんだんに使われていた。
本田弘さん |