仁木町北町3丁目の東郷さん宅で「もちつき大会」があると聞いて、参加させてもらった。なぜこの時期にと聞くと、雪が降る前にということだった。あまり早くても新米ができていないので、ちょうどこの時期がいいようだ。
午前10時すぎに到着すると、近所の人たちが集まり、玄関前に臼を置いて、すでに餅つきが始まっていた。子ども用の杵も用意されていて、早速5歳のH君がつかせてもらった。ついた餅は隣のガレージで、あんころ餅やきな粉餅をつくっている。一緒に食べさせてもらうと、よくつかれていておいしい。
昔は近所で餅つきが必ず行われていて、私も生活風景として、餅がどんな風につかれるのか、だいたい覚えている。でも、今の子どもたちはイベントとしてしか見る機会がないのではないか。ついている間、初対面の子どもたちが路地で走りまわっている。路地からこんな光景が消えて久しい。あんころ餅をつくっているおっ母さんたちのおしゃべりもはずむ。そして、伝統行事としての餅つきには「餅を食べることで神の霊力を体内に迎え、生命力の再生と補強を願う」という昔からの庶民の願いが込められているのだ。いろんなことに気づかせてくれる「もちつき大会」だった。
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