大槌町社協の生活支援相談員のSさんに「何も変わっていないですね」と言うと苦笑いされた。一応、高台避難は決まったが、これから用地交渉で、まだ用地確保の見通しも立っていないという。来年3月で仮設住宅の2年という制度的な期限が来るが、なし崩し的に「仮設生活」が延々と続きそうだ。
「東北人は我慢強いと言われるが、もう限界だ」
「なかなか町民の眼に復興の姿が見えて来ないので、苛立ちがつのっている」
「仮設にいる弟は、先が見えず、希望も見つけることができないので、生活もすさんできている」
ーーといった声が聞こえてくる。
安渡小学校から大槌湾を望む |
むき出しの基礎と雑草が延々と続く。1年前と違うところは雑草が生えていることだけ |
大槌町役場も3.11当時の姿そのまま |
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