2014年4月29日火曜日

羊ヶ丘牧場から見える余市の海

雪解けのこの時期は
堅雪(かたゆき)になっているので、
いつもは歩けない場所も
自由自在に歩いていける。

山の家の道路をはさんだ向かい側は
小高い丘だ。

そこにはかつて羊ヶ丘牧場があり、
最盛期には年間20万人の見物客が
訪れたそうだ。

だだっ広い丘の上に立ってみると
余市の海が90度に広がって見えた。

さくら(北海道犬)は穴が好き 
旧羊ヶ丘牧場
丘からは余市の海が見え、山の家より眺めはいい


今日の峠からの眺め

今日は雲ひとつない、
透き通るような青空。
玄関の温度計も13℃を指している。

冷水峠展望台からは
羊蹄山がくっきりと見える。

道端のふきのとう 
雪に埋まった道路ももう少しでクルマが通れるようになる
静かに佇む赤井川村の向こうに羊蹄山(エゾ富士)が見えた!



2014年4月26日土曜日

栃木県北からの感謝メッセージ(2)

お世話になりました。
我が家に並んだ北海道の野菜たち。
たくさんの手を通ってきました。
感謝。

安心して食べる、
当たり前のことが、
どうしてこんなに
難しくなってしまったのかと思います。

ありがとうございます。
大切にいただきます。(塩谷 Iさん)

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昨日、無事に野菜はいつものように
良い状態で届きました。

こちらに多く届いてしまった小松菜は
Oさん宅で頼んだものを食べて下さいとの事で
ご配慮ありがとうございました。
(実はOさん分も足りていてOKでした。)

Mさんとひとつづつ分けて頂きました。
我が家もMさんも頼んでいなかったので
購入という形にさせて頂きました。
(お味噌汁にしたら子供達は喜んで食べていました♪)

サラダセット、今回も頼んでみました。
とても食べやすくて美味しかったです。
 (日光 Oさん)

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皆さま、毎月本当にありがとうございます。
本日、Iさん宅よりお野菜いただきました。

宇都宮で1人暮らしを始めた娘に、
持っていきます。
何を食べているやら??心配!
料理と、放射能対策教育してこようと思います。
(不器用な娘にも出来そうな
 簡単料理あったら、教えてください)

北海道のお野菜から元気をいただき、
明日からまたがんばります。
 (塩谷 Iさん)

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塩谷地区のお野菜便、
過不足なく到着しました!
また、しばらくお野菜たっぷりの生活ができること、
とても嬉しいです。
北海道の皆さま、ありがとうございました。    
(塩谷 Iさん)

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先日の小出先生の講演で、
子どもはできるだけ
安心、安全な食べ物を取るべき、
と話されていたので、
北海道野菜のありがたみがまた一層感じられます。
ご支援くださっている皆様に感謝です。
(那須塩 Nさん)

<北海道〜福島野菜便>栃木県北からのメッセージ

以下、栃木県北から届いたメッセージ。

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メンバーから頂いた
北海道野菜便への感謝のメッセージを
ホームページに掲載しました。

皆さんへお伝えください。
http://bit.ly/1jKzQb9

先日、京都大学原子炉実験所の
小出裕章先生の講演会が、
那須塩原でありました。

そのなかで
「子供たちには汚染の無いものを与えてください」
「子供を守るのは大人の責任」
と講演されており、
北海道野菜のありがたさを痛感しまし た。

小出先生の那須塩原での講演の様子は、
動画でも見られます。
 http://youtu.be/nQSTlM_9RiA

「那須塩原の人たちには、
 避難してもらいたかった。
 もしここで住むなら、
 子どもたちを少しでも
 疎開(保養)に出して欲しい」
とも、話されていまし た。

保養についても、積極的に
勧めて行きたいと思います。
これからも、よろしくお願いいたします。

市役所と市民の協働


4月の人事異動で
市役所の市民活動推進室の
室長と課長が変わった。

昨日は、
NPO法人アイルとして
市民活動推進室との懇談会を
2時間にわたって行い、
そのあともお酒をのみながらの延長戦で
忌憚のない意見交換ができた。

アイルは市民の交流広場として
6年にわたり運営を続け、
利用者は年間1万5千人超を
数えるまでになった。

とはいえ、中間支援機関としての
機能はまだまだ充分果たせてはいない。

周辺都市より遅れているが
今年は、ようやく市民活動センターが
スタートする節目の年。
行政と市民の協働の真価が問われる年でもある。

「公園とかハードはどんどんできるけど
 それをどう活用するかのソフトがない。
 その部分で若者の参加を働きかけたい」

アイルの若い理事の発言が頼もしい。

わらじを抱えた二宮金次郎

今日は、3月に結成した
えにわフットパス愛好会の
第1回ウォーキング。

恵み野中央公園
















天候に恵まれ、
初夏のような陽気の中、
えにわフットパス
<恵み野・漁川コース>を歩いた。

途中で寄った恵庭郷土資料館は
廃校になった松園小学校(1889年開校)跡地にある。

跡地には、当時の二宮金次郎像が
そのまま残っているが、
その像はなんと、
薪を背負って読書する
従来の金次郎像ではなかった。

わらじを掲げた二宮金次郎像





















右手に1足のわらじを
高々と掲げ、
左手に4~5足のわらじを抱えた
珍しい金次郎像だ。





















像の横の解説文を読むと
「度々氾濫する河川の堤防工事に
 村人は各戸一人ずつ出した。
 12歳の金次郎は病床の父親の代わりに
 この仕事についたが、一人前の仕事が
 できないため、わらじを編んで村人に
 提供した」と書いてある。

ところが、
ウィクペディア百科事典を見ると
「子どもの頃、わらじを編んで金を稼ぎ、
 父のために酒を買った。」
と書いてある。

戦前、全国の小学校に設置された
二宮金次郎像。
つくられた美談は
何のためだったのか。


2014年4月22日火曜日

ヒラタケが発生!

春はすべての生命(いのち)が
動き出すようだ。

鳴かず飛ばずだった、
茸(きのこ)のほだ木。

ヒラタケがなんと
1本のほだ木に
10個以上発生している。

辰田さんの労苦が
少し報われる。

白樺の樹液の保存処理

白樺の樹液はいまが最盛期だ。
4本の木から24時間で
30リットル採取できる。

保存用のビニール袋に入れて、
30分間、煮沸殺菌すると
2年間飲用として保存できる。

ペットボトルからビニール袋への
入れ替えは
いつも歩クンが
手伝ってくれる。

ポリ容器で採取し、ペットボトルに移してから
ビニール袋へ移し替える。ビニール袋は7ℓ。
大きな鍋で30分間、煮沸殺菌する
保存用ビニール袋の出来上がり

2014年4月21日月曜日

伝統続く、仁木町大江のこいのぼり

今日は快晴。
山の家も温度が上がり、
昼前には10℃を超えた。

福島に送るお米の仕入れに
仁木町大江の岩本農園に行ったら、
こいのぼりが風に吹かれていた。

もうすぐ、こどもの日だ。

数えると何と10匹もいる。
数の多さに驚いたが、
「まだまだ増える」という話しに
またまたびっくり。

男の子が生まれると
近所の人が鯉を
持ってきてくれるそうだ。

岩本農園では、
昨年、男の子が生まれていた。

男の子が生まれた家だけに
近所から鯉が贈られるということに
引っかかりはあるが。

大江地区に
こいのぼりが上がっている家が
他に2軒。
きっと昨年、男の子が生まれた家だ。

大江は山口県からの
入植者21戸、86人によって
始まったといわれる。

集落の名前は、
毛利氏の祖先・大江広元にちなむ。

いつまでも、こうした習いが
すたれないで、生き続けてほしい。

岩本農園のこいのぼり

この家でも昨年、男の子が生まれたんだね!
12匹の鯉が風に吹かれている。
そして、この家でも。なんと13匹!

2014年4月20日日曜日

伸縮スケール

どんどん伸びる!
どんどん伸びる!
ラウンジの突き当たりまで一直線。

歩クンもびっくり!

煙突工事屋さんが持ってきた
ポール式の伸縮スケール。
13メートルまで測れる。

歩クンが欲しがらないわけがない。
「チョーダイ、チョーダイ」。

白樺の樹液が凍った!

今朝は冷え込んだようだ。
白樺の樹液がポリ容器の中で
凍っていた。

幹の穴をあけた採取口からも
樹液が凍って
つららのようになっていた。

今日の山の家は、
Nさん一家が札幌、
Sさんは結婚式の司会で東京へ、
Kさん一家だけが残っている。

午後からは福島への野菜の発送。
余市・仁木の応援部隊も来て下さり、
賑やかになる。
今日の山の家は快晴

余市の海と町がよく見える

2014年4月16日水曜日

桜の便り

郡山、川俣、福島県内各地から
桜満開の便りをいただいている。

これから北上して、
北海道に到達するのはいつかな?
(写真は川俣高校の桜)



白樺の樹液採取が始まった

お待ちかね、
白樺の樹液採取が始まった。

今月上旬からチューブをつけて
採取を始めたが、
12日になって、ようやく
採取できるようになった。

そして、14日6ℓ、15日11ℓ、
今日は17ℓと一気に増えている。

1本の白樺から少しだけ
お裾分けしてもらっているのだが、
どれだけの水分を吸い上げているのだろうか。

ちなみに、白樺は新芽を出すこの時期だけ、
地中から水分を汲み上げる。
まる1日でポリ容器がほぼ満杯
カップに溜めて飲んでみる。ほんのりと
した甘さ、のどごしに春を味わう。昨日
は、滞在者さんが樹液コーヒーをつくっ
てくれた。

2014年4月14日月曜日

除染はしたが・・・

福島県内で人口のトップは
県庁所在地の福島市ではなく、
いわき市だ。

仮設住宅は35カ所を数え、
避難者は2万人を超える。

そこに被災地復興事業で
労働者が大量に流入している。

お昼時になると
どこのレストランも
列ができる。

市内を走っていると
街頭に貼り出された葬儀の紙が
あちこちで目に入る。

火葬場も混み合っていて
火葬の時間がとれないので、
やむなく葬儀の前に火葬にするケースも多いそうだ。

いわき市内最大の新興住宅街「いわきニュータウン」
(いわき市中央台)
いわきニュータウンに住んでいる
Hさん宅にお邪魔した。

17年前に新築し、
まだ住宅ローンが残っているなかで、
3.11を迎えた。

すぐ、関東の方に避難したが、
夫の仕事の関係で、
1ヶ月足らずで戻ってきた。

高台なので、
いわき市内では
線量が高い。
庭の放射線量は0.6μs/h。

自費で除染したが、
周囲の線量が高いので
もとに戻ってしまう。

いまでも測ると
0.3μs/hあるという。

玄関にはいつでも避難できるように
避難グッズが置いてある。

「毎日不安の中で生活したくはないのですが・・・」
悩みながらの生活は4年目に入った。

日当りのいい庭は芝生だったが、10cmほど掘り起して
砂利に入れ替えた。ひなたぼっこもできなくなった。

福島の桜はいまが満開

昨日、福島県のいわき市に行ってきた。
福島の桜はいまが満開。
3.11から4年目の桜。

いわき市内を流れる藤原川の土手の桜
いわきニュータウンに隣接するいわき公園の桜並木

いまもなお仮設で生活する人がいる
(いわき公園の桜に囲まれた仮設住宅)
太平洋といわきの街を一望できるシーサイドパーク
「三崎公園」も桜の名所。遠くに見えるのは小名浜港。

2014年4月12日土曜日

6カ月の赤ちゃんがやってきた!

山の家に何回か保養に
来ているお母さんが
生後6カ月の赤ちゃんの顔を見せに
山の家に来てくれた。

全然泣かない、
度胸の据わった女の子だ。
5歳のなるみちゃんも妹の面倒を
ちゃんと見ている。

山の家に滞在している
いたづらっ子の歩君も
ちっちゃい子に
乱暴なことはしない。

子どもは子ども同士の中で
大きく育つ!

そして、お母さんたちの話しは
いつまでも終わらない。

昨日、小樽港から
新潟に向けてフェリーに乗った。

午前11時40分頃、
なるみちゃんの乗ったフェリーが
山の家から余市の沖合に見えた。


小樽港

小学5年生のひと言


春休みにおじいちゃんと
山の家に保養に来た小学校5年生の
J君のお母さんから
ていねいなメールをいただいた。
でも、そのなかの一節が気になる。

******
Jはこれまでの北海道での生活を通して、
お陰様で明るく、精神的にたくましく
なってきたと感じています。

でも、先日
「福島の子どもたちは頑張っています。だから大丈夫」
という記事を見て口にした言葉にドキッとしました。

「福島の子どもたちの体は大丈夫なんかじゃないよ。
おらの体だって大丈夫じゃないと思う」

なんと答えたらいいのかわかりませんでした。
元気にしていても、心の奥では
大きな不安を抱えているんだな…
ということがわかりました。
******

「大丈夫だよ」って言えるために、
もっともっと
しなければならないことが
たくさんある。

2014年4月8日火曜日

温泉ファンのみなさんへ

赤井川カルデラ温泉が4月1日、
お風呂と休憩所を増築し、
リニュアール・オープン。

前面改築ではなく、
たかが増築のために半年も
休業する必要があったのか
大変疑問だが、
待ちに待った再開を喜ぶしかない。

「広くなってよかった」と
湯船で隣のオヤジが
話しかけて来る、
フレンドリーな温泉だ。

聞くと隣町の余市から来たという。
「冷水トンネルができて5分短縮できた」と
喜んでいる。

こちらはトンネルのお陰で
井戸水が枯渇し困っているというのに。
(トンネルができて冷水峠を通らずに
 余市・仁木から赤井川村に抜けれる
 ようになった。山の家は峠にある)

昼間は駐車場がいっぱいになる混みようだという。

1週間ごとに男風呂と女風呂が入れ替わる。
女風呂は狭かったので、
これで男女平等になった。

ところが、隣のオヤジ曰く、
先週、狭い方の風呂に入っていたら
おばさんが入ってきた。

掃除のおばさんかと思ったら、
裸だった。
本人も気づいて、
あわてて引き返して行ったという。

何十年も同じ風呂に入ってきたのだから、
のれんが女風呂から男風呂に変わったくらいでは
気がつかないのも当然。


千客万来

木の臭いが心地よい新しい浴槽

「肌にやさしい」と好評!白樺の樹液せっけん

山の家で
「白樺の樹液せっけん」づくりが
始まった。

「汚れが落ちる素晴らしいせっけん、
 エコの時代にふさわしい新事業」
 --------と語るのは、
山の家せっけん研究所長の辰田さん
(札幌恊働福祉会副理事長)。

白樺の樹液は殺菌作用があるほか、
高級化粧品の材料としても使われている。

山の家のある冷水峠は
白樺の林が多く、
その樹液とあいの里の学校給食の廃油で
つくったのが、
「冷水峠の白樺せっけん」(仮称)。

すでに、白樺事業組合から1000個単位の受注があり、
4月末から本格的な量産体制に入る。

ゲストハウスの客室がせっけん研究室に!

枠の中の石けん溶液が固まるのは1週間、
そのあと小さく裁断する。

試作品の円形せっけん

ちょっと形が不揃いで商品化にはいまひとつ

ドリルで溶液を撹拌する研究所長

さまざまな原料で試作し、樹液せっけんと較べてみる

樹液せっけんを加熱して再固形化すると
純度の高い樹液せっけんができる

2014年4月6日日曜日

福島からの新1年生

時ならぬ4月の降雪で
白一色の景色が戻ってきた。

そんな北海道に夢をふくらませて
一人の少年が福島からやってきた。

野幌森林公園のなかにある
私立高校の入学式は7日。

昨日は、
札幌の白石区にある寮に引っ越しをし、
昨年夏休みの受験勉強付き保養プログラムで
学習指導をしていただいた東区の塾「スコーレユウ」に
あいさつに伺った。

札幌での生活の足となる自転車






2014年4月4日金曜日

子どもたちに占拠された山の家(4月2日)

地元の子どもたちが
山の家に遊びに来てくれた。

保養に来ているご家族の子とすぐ友だちになり、
廊下をドタドタ、バタバタと走りまわる。

その数、8人。
山の家はいっきに「子ども天国」と化した。

お母さんたちは
ラウンジの片隅で
ママカフェを始める。

子どもたちの遊びはとどまることなく、
ママたちの話しは尽きない。





2014年4月1日火曜日

これは見たい!

「東電テレビ会議~49時間の記録」

福島第一原発事故の対応を
つぶさに記録した「東電テレビ会議映像」を
4時間にまとめた長編映像。

映像は、福島オフサイトセンター、東電本店、
福島第1 原発、福島第2 原発、柏崎刈羽原発を
結ぶテレビ会議の分割画面のみ。

緊迫した現場の声には、
どんな映像よりも臨場感と迫力がある。

2011年3月12日から15日までの3日間、
福島第一原発で何が起きていたのか。



團野和美さんの冥福を祈ります。

2011年夏から始まった
「おもいっきり夏休みin北海道」に
参加してきた
團野3兄弟のお母さん、
團野和美さんが26日未明、
病院で亡くなられた。
朝日新聞デジタル
 
團野さんは原発事故後いち早く
「いわきの子供を守るネットワーク」を
立ち上げ、代表として
活動されてきた。

うけいれ全国の避難・保養相談会を
初めていわき市で開催する時には
地元協力団体を快諾していただき、
会場の手配や当日の準備作業など
実に手際よく、こなしていただいた。


その時に仰られたのが
「皆さまの活動により救われている
子供達や大人が沢山おります」。

そして、(フクイチが爆発した時)
「あの時、子供達だけでも避難させれば良かったのかも」
「自分の判断は本当に間違っていないのだろうか」
「万が一、将来 子供達に何かあったら…」
そんな想いが頭の中をグルグルめぐります。
常に自問自答と反省の繰り返しです------と
仰られた團野さん。

お兄ちゃんとお姉ちゃん、そして3人の兄弟、
5人のお子さんを残しての他界。

どんなに後ろ髪を引かれる思いだったろうか。

でも、5人のお子さんは
この悲しみを乗り越え、
しっかり生きていくことでしょう。
心からご冥福を祈ります。