全国の受け入れ団体の懇談会が開かれる。
用務があり欠席と返事をしたら、
文書発言を求められた。
今日が締切りだったので、
あわてて書き送った。
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◎福島の状況は「安全安心、帰還ありきの今、福島の中はとても複雑で難しい状況だと思っています」という。送り出しと受け入れのパイプが細くならないよう、送り出し側のエンパワメントをはかって行く事が受入れ側の課題でもある。相談会は保養のニーズをマッチングさせ、被災地と全国の活動団体がつながる大事な場であると同時に、送り出し側が来場したお母さん方とつながる場所にしていくことも必要。
◎保養に来た子どもたちと保護者の団体「FUKUSHIMA親と子の育ち愛ネットワーク」が昨年結成された(昨年は福島県の「ふくしまっ子」の支援をいただいた)。そこが保養の参加者募集などの窓口になることが理想。また、3.11当時はお子さんのいなかった若い世代にどうつなげていくかなどの課題があり、団体の活動をどうつくっていくかが今後の課題。
◎保養事業は10年、20年の長期的な取り組み。それを担保するために(社福)札幌協働福祉会単体としての事業から、外部の人的・物的・財政的資源を導入して「山の家きょうどうを支える会」を立ち上げ、そこの事業に昨年から転換した。ただ、保養は政府が責任をもって政策で解決しなければならない問題である事は忘れないようにしたい。そこの部分で全国ネットワークの課題も出てくるのでは?
◎保養はいままでは放射能のデドックス効果・リラックス効果を期待した緊急避難的な性格だったが、これを日常的な風景にする。子どもたちの成長の場、可能性を伸ばしていく場にしていくためのプログラムを考えていく事が必要。
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<他の団体からの文書発言の抜粋>
○保養という活動があることを知らない人もいる。福島の例で言えば約30万人の子どもに対して保養に行っている子どもは7000人程度と見込まれている。
○保養は本来、サナトリウム的な健康回復や療養の意味だが、実際はリフレッシュ的な体験や地域との交流などになっている。手当て法を取り入れたり、原発のことを話したり、あるいは感情を吐き出せる場になったりしているが、主催者が保養が通して何を実現したいかで内容が変わってくる。「保養とは何をすることなのか」の意義、目的を立てること、普遍性を見つけることが必要。
○人材の育成ということに尽きる。運営に係るのは全てボランティアだが、彼ら相互の交流のための定期的な茶話会を実践している。またボランティア向けの各種講習などのスキルアップの機会をより充実すべく企画している。こうしたことは一見地味で、成果につながる方略とみなされず後回しにされがちだが、活動の長期継続を考えるときに、資金調達を上回るもっともクリティカルな対策だということを問題提起しておきたい。
○移動教室の確立も働きかけつつ、民間団体が公的補助のもと、長期間保養に取り組んでいく「日本型保養制度」を模索。
雪合戦(おもいっきり冬休み) |
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