2015年10月2日金曜日

サケの遡上の季節、石狩湾沿岸を走る

石狩湾は
積丹岬から雄冬岬へと湾入する部分をいう。

晴れた日には、余市や小樽から
対岸に雄冬や暑寒別岳が見え、
厚田村からは積丹半島が見える。

いま、サケの遡上の季節。
余市川のサケの生け簀を見て、
石狩湾沿岸を走るドライブに出かけた。
余市川に設置されたサケの生け簀
檻の中でサケが飛び跳ねる、その跳躍力にびっくり

沿線には、厚田川、浜益川、暑寒別川と
サケの遡上ポイントがある。

対馬暖流が北上し、その一部が
雄冬にぶつかって、石狩湾内に逆流し、
豊かな漁場を形成している。

厚田村の市街地を抜け、
国道231号を北上すると
「濃昼」という地名が
目に飛び込んでくる。

「ごきびる」と読む。
アイヌ語で「岩と岩の間」の意だそうだ。
地名に引かれて、寄ってみることにした。

231号を逸れ、
しばらくすると集落が見つかった。
コンクリートの防波堤に囲まれた立派な漁港に
何艘もの漁船が係留されている。

あとで調べてわかったことだが、
ニシンやアワビ、サケがとれる好漁場で
場所請負人が置かれて、
江戸時代から交易の場所になっていたという。

風景に不似合いな一部洋風の建物が目に入る。
番屋で明治33年に建てられた旧木村家住宅だそうだ。
ニシンで栄えた当時が忍ばれる。
番屋だった旧木村家住宅
濃昼をあとにし、231号をさらに北上すると、
「送毛」(おくりげ)という地名が目に入った。
またまた寄ってみた。

国道から逸れてしばらく走る。
こんなところに集落があるんだろうかと思っていると
「濃昼」より小さな集落が
ひっそりと佇んでいた。

海辺には、漁港らしい姿が見えないが、
漁業で生計を立てている地域には間違いない。

この地にどんな歴史があり、
どんな人たちが
どんな夢を描いて、
住んできたのか、
興味津々。

石狩湾沿岸、おもしろい。
送毛海岸
同じ断崖絶壁でも小樽〜積丹と違って、浜益〜雄冬
の海岸は人を寄せつけない印象を受ける










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