積丹岬から雄冬岬へと湾入する部分をいう。
晴れた日には、余市や小樽から
対岸に雄冬や暑寒別岳が見え、
厚田村からは積丹半島が見える。
いま、サケの遡上の季節。
余市川のサケの生け簀を見て、
石狩湾沿岸を走るドライブに出かけた。
余市川に設置されたサケの生け簀 |
檻の中でサケが飛び跳ねる、その跳躍力にびっくり |
沿線には、厚田川、浜益川、暑寒別川と
サケの遡上ポイントがある。
対馬暖流が北上し、その一部が
雄冬にぶつかって、石狩湾内に逆流し、
豊かな漁場を形成している。
厚田村の市街地を抜け、
国道231号を北上すると
「濃昼」という地名が
目に飛び込んでくる。
「ごきびる」と読む。
アイヌ語で「岩と岩の間」の意だそうだ。
地名に引かれて、寄ってみることにした。
231号を逸れ、
しばらくすると集落が見つかった。
コンクリートの防波堤に囲まれた立派な漁港に
何艘もの漁船が係留されている。
あとで調べてわかったことだが、
ニシンやアワビ、サケがとれる好漁場で
場所請負人が置かれて、
江戸時代から交易の場所になっていたという。
風景に不似合いな一部洋風の建物が目に入る。
番屋で明治33年に建てられた旧木村家住宅だそうだ。
ニシンで栄えた当時が忍ばれる。
番屋だった旧木村家住宅 |
「送毛」(おくりげ)という地名が目に入った。
またまた寄ってみた。
国道から逸れてしばらく走る。
こんなところに集落があるんだろうかと思っていると
「濃昼」より小さな集落が
ひっそりと佇んでいた。
海辺には、漁港らしい姿が見えないが、
漁業で生計を立てている地域には間違いない。
この地にどんな歴史があり、
どんな人たちが
どんな夢を描いて、
住んできたのか、
興味津々。
石狩湾沿岸、おもしろい。
送毛海岸 |
同じ断崖絶壁でも小樽〜積丹と違って、浜益〜雄冬 の海岸は人を寄せつけない印象を受ける |
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