2013年5月30日木曜日

相馬美人(5/29)

いま、相馬市に来ています。
相馬市内の大野台仮設住宅は
第1から第9まであるマンモス仮設で
全部で1,000戸を超えます。

今日は飯舘村の第6仮設(164戸)で
健康棒体操のワークショップを行いました。

夏休みに山の家に保養滞在した、
伊藤さん、羽根田さん、鈴木さんが会いにきてくれました。
健康棒ワークショップにも参加しました。

この笑顔に出会えるなら
何度でも相馬に来たいと思いました。


第6仮設住宅集会所前で(手に持っているのは健康棒)

2013年5月23日木曜日

原木栽培の椎茸はうまい!

今日は援農のご褒美に
井内農園の立派な朝採り椎茸をいただいた。

夕食は早速、バター炒めにして、酒のお供に。
辰田さんはいつもよりお酒がすすんだ。

昨日は雨で援農ができなかったので、
フレンドハウスの地下室で
600個のひらたけ菌を植菌した。
植菌した原木はいまや100本近くになった。


恵庭の農家の栽培風景。山の家の100本近い原木から椎茸ができるのはいつのことやら。

深い霧のなかのフレンドハウス

北海道は天気のいい日が続かない。
昨日も雨で井内農園への援農は中止。


今朝は曇っていたので、
朝9時から援農に駆けつけたが、

山の家は一日深い霧に包まれ、
夕刻から雨が降り出した。



2013年5月22日水曜日

今日(5/21)から井内農園に弟子入り

仁木町旭台にある井内農園のお手伝いが
今日から始まった。

果樹栽培農家では頭を切った軽トラが必需品。
畑の中を縦横無尽に移動するためには
軽トラの頭が邪魔だから。


サクランボの畑の中に入ると
枝の山があちこちにある。
数日前にサクランボの整枝を行ったようだ。

太めの木は先がYの字になっており、
サクランボの垂れ下がった枝を支える杭に使う。
細い枝が捨てる枝で
これを軽トラに積み込んで
捨て場まで持っていって捨てる。




山盛り積み込んだ枝を
サクランボの木の枝にぶつからないように
畑の中を縫ってクルマを走らせ
捨て場に下ろす作業を繰り返す。


2013年5月20日月曜日

音を立てて流れる沢水


厳冬期の森の静けさが嘘のように、
雪の下では沢水が音を立てて流れている。


おっと危ない!
落とし穴の下は沢水が流れている。
靴がびしょびしょになるところだった。


雪解け期の森

山の家の西側の森も
すっかり雪が解け
樹木の根元からクマザサが顔を出している。
雪解けとともに森のあらゆる生命が胎動を始めた。


鹿の食害


雪解け期の森を歩いていると
いろんな発見があって楽しい。

山にエサが少なく食べる物がなくなったのだろう。
エゾ鹿に樹皮をすっかり食べられた木があった。

樹木は春になると根から水分と栄養分を枝先まで運ぶ。
その経路である樹皮が食べられているため
木は枯れてしまうそうだ。

どんどん増える鹿が森林破壊を拡大している。




フキノトウ

里ではとっくにフキノトウが芽を出しているが、
山の家では今が真っ盛り。
フキノトウのおひたしもおいしい。
自然の恵みは私たちの心も豊かにしてくれる。



ヤチブキをおひたしにして食べた

山の家の西側の森を下りていくと沢があり、
雪融け水が音を立てて流れている。

沢の途中にできている水たまり。
そこに鮮やかな黄色い花を咲かせる植物があった。
エゾノリュウキンカ、俗称ヤチブキ。

水辺や湿地に春一番に咲く花だ。
早速、採取して、おひたしにして食べた。
山菜のアクはあるものの、
葉も茎もほうれん草のように柔らかくておいしい。



2013年5月18日土曜日

白樺酒

三日間滞在したKさん母子が今朝、
山を下りた。

昨夜は樹液と焼酎で白樺酒をつくった。
Kさんは
熟成した白樺酒を飲みに
年内にまた来ることを約束して、帰った。

白樺酒は宮野さんや辰田さんに
飲まれてしまわないよう、
某所に隠した。

ちょっと寂しくなった山の家だが、
来月中旬にまた
一組の母子が滞在する予定だ。


1升ビンに作った日付を書くKさんとそれを見守る藤田さん

仁木町で農業参入めざして

札幌恊働福祉会では仁木町での農業参入をめざしている。
いずれは農業生産法人をつくって
果樹や野菜栽培を中心とした農業に取り組む。

そのために今年から井内農園(仁木町)で
お手伝いから始めることにしている。

昨夜はオーナーのご夫妻と
法人の宮野常務理事、辰田副理事長の初顔合わせ。

息子さんの井内さん(愛称/ヒデさん、あいのさとアクティブティセンター施設長)も
札幌から駆けつけてくれた。

果樹が赤い実をつけるまでのご苦労や
収穫のときの喜びなど
ためになるお話をたくさん聞かせていただいた。

果樹のビニールハウスづくりが遅れており、
人手は明日からでもほしいとのこと。

藤田さんと辰田さん、そして私こと富塚が
当面は弟子入りして、
果樹栽培を学ばせていただくことにした。

初顔合わせに同席し、2次会でカラオケを歌うレオン君
(井内ご夫妻の歌唱力はプロ並み!)

積丹半島ドライブ

昨日(5/18)は久しぶりに天気に恵まれた。
ゲストハウスの玄関の温度計は19度まで上がった。

明日札幌に戻るKさん母子と一緒に積丹半島をドライブ。
ローソク岩などを見ながら断崖絶壁の海岸線を走る。

海の色は沖縄の海のように
コバルトブルーできれいだ。
積丹岳はまだ真っ白い雪に覆われている。
この時期の景色は心が洗われる。

ところが神威岬まで行くと強い風が吹き荒れている。
途中の海はあんなに穏やかで波もなかったのに。
岬の先端まで行くのはあきらめ、戻ることにした。

遠くに見えるのが神威岬

積丹岳

強風にあおられる幟(のぼり)〜神威岬〜

2013年5月17日金曜日

札幌日帰り旅行記2


余市駅で降りて、タクシーに乗る。
いくらかかるかを調べるための試し乗り。
山の家まで2,690円なり。
意外と安かった。

運転手さんの話しだと
西武がゲストハウスを保養施設として運営していた時代、
よくタクシーを使ってくれたという。

どんなお客さんが来ていたか聞くと、
「女子大生が多かった。
ここで羊と遊んだり、ジャムづくりをしていた。
西武さんにはお世話になりました」

積雪期、
タクシーは4WDでないので、
フレンドハウスの前まで降りて来るのはいいが、
帰りは滑って滑って、上がれなくなったことが何度かあったそうだ。

ここで福島プロジェクトを行っていることを話すと
「へー、知らなかった。仲間に知らせてもいいですか」
「どうぞ、どうぞ」

札幌日帰り旅行記1

昨日は札幌へ日帰りで行ってきた。
車窓から見える海の景色を楽しんだ。

帰りの列車、銭函を過ぎたあたりから海際を走る。
まるで海の中を走っている錯覚にもとらわれる。
小樽築港駅までずーっと海の景色が続く。

何回も乗っている路線だが、
この景色だけはあきない。


車窓の真下に広がる日本海
小樽駅で1両編成のローカル線にのりかえ。
そこからは内陸の山間を走る。
トンネルとトンネルの間に
塩谷、蘭島という駅があり、そして次が余市駅だ。

この区間は単線の函館本線、いくつものトンネルを抜けると余市の町に出る

君はだれ?

私は
れ・お・ん
です。

樹液しゃぶしゃぶ

今月末で北海道を離れるレオン君とお母さんを
山の家に招待して、送別会を行った。
昨日の夕食は、
白樺の樹液のしゃぶしゃぶ。
甘みとコクが出る「樹液しゃぶしゃぶ」、
お腹いっぱい食べたレオン君の一言「おいしかった」。



白樺の樹液採取を手伝うレオン君

15日からレオン君親子が山の家に滞在している。
3月から札幌に避難していた。

レオン君も来年4月には新1年生になるので、
落ち着く場所を探していた。

山梨県で受入れの話しがあり、
今月末に実家に戻って
山梨の見学に行く。
離れて暮らす夫も山梨なら近いので乗り気だという。




雪解けすすむ山の家

2メートルを超える雪に覆われていたフレンドハウス前の原っぱが
すっかり地肌を見せ始めた。
今月中には一気に残雪もなくなっているだろう。

里からはようやく、桜の開花を知らせるニュースが届くようになった。
今日は久しぶりの晴。


2013年5月12日日曜日

カメムシ退治!

この時期、カメムシが大発生。
とくに、天気の良い日は
日が当たる窓ガラスに登場する。

写真は、辰田さんがカメムシを
半殺しにしているところ。
息絶え絶えのカメムシを
優君がガムテープで取り押さえ、
カメムシ専用のゴミ袋に投げ捨てる。

優君が考えたカメムシ退治法も成果を上げている。
それは、白いガムテープで小さい輪をつくり
1個の照明具に4〜5個、つけるのだ。
一晩で20匹ほどのカメムシがガムテープに捕まっていた。

優君考案のカメムシ退治法

2013年5月10日金曜日

陽葵ちゃん

陽葵(ひまり)ちゃんは1歳4か月。
山の家に4月1日から滞在し、39日目の昨日、
迎えにきたパパと旅立った。

来たときは、歩き始めたばかりの陽葵ちゃん、
帰る頃には歩くのがうまくなった。

でも、その間も全然なつかず、
抱っこしようとすると
プイッとそっぽを向くか
大声で泣き出す。

今までこんなに嫌われた子はいなかった。
それでも、最後に車の窓から手を振ってくれた。

陽葵ちゃんが20歳になったころ、
「昔、母と来た陽葵が私です」と
山の家で再会できたら、うれしいな。

バイバイ、また会おうね!

ようやく手を振ってくれた陽葵(ひまり)ちゃん

2013年5月8日水曜日

山の家に保養に来た子が国際会議で提言する!


本田 歩(あゆみ)さんからメールが届いた。
今月下旬のジュネーブの国際会議に参加する。

3・11の年の「おもいっきり夏休みin北海道」に参加し、
大人をうならせる挨拶をした当時中学2年生。
昨夏はボランティアスタッフで参加。

今は、高校2年生。
どんどん成長する姿が見れることは本当にうれしい。
以下、歩さんからのメール。

**************
5月20 〜22日に、世界の防災について話し合う国際会議に参加してきます。
場所は、スイスのジュネーブ。

17日に日本を出発し、
18 、19日は世界中から来る子ども達とワークショップをし、意見交換をしてきます。

わたしは、その会議に提出する被災地からの提言書を作成するために、
国際子ども支援NGOのセーブザチルドレンという団体が主催した活動に参加しました。

その活動は、被災した子どもたちで世界に訴えたいことを話し合い、
意見をまとめ、最終的に世界に提出する提言書を作成しようというものです。

その参加者から三名ほど、国際会議に参加するメンバーを、投票で決めました。
投票の結果、福島県からはわたしが参加することになりました。

震災から、二年間の間ずっと苦しんできた現状や、
わたしが改善して欲しいと思ってることなど
たくさん伝えてこようと思っています。

雪解けの山の家、1歳のHちゃん、パパと再会。

悪天候と寒い日が続いたゴールデンウィークが終わった。
桜前線もようやく函館に到着し、開花のニュースが流れている。
例年より1週間遅れだ。

それでも山の家の雪はどんどん溶けている。
フレンドハウスの木道が姿を全部見せ、
残雪が日を追って後退している。

樹液の恵みをいただいた白樺に感謝し、
7本中6本は開けた穴に栓をした。
残った1本も明日、栓をして、
今年のシーズンは終わる。

今日はKさんの夫が山の家にやってきた。
1歳のHちゃん、
久しぶりのパパに会って、うれしそう。
原発事故さえなければ、
親子が毎日一緒に暮らせたのに。



2013年5月4日土曜日

積丹半島探訪

山の家に滞在する3家族が
今日は積丹半島を満喫した。
行きの車の中では大騒ぎだった子どもたち。
帰りの車の中では、疲れて熟睡。

神威岬

180度海が見える露天風呂のある岬の湯「しゃこたん」

福島県外の高線量地区


連休中に滞在していた福島県川俣町のKさん一家が帰った。
今年のゴールデンウィークは寒くて天気も悪かった。
それでもレンタカーであちこち回り、充分楽しんだようだ。

*************************
栃木県那須塩原市の放射能から子どもを守る会の方から、
メールが届いた。

那須塩原市は福島県の県境で東京電力福島第一原発より100キロほどのところです。
おそらく福島県をのぞくと一番高い汚染地帯です。
汚染状況重点調査地域に指定されています。

那須塩原市では現在国がおこなう除染事業と
市がおこなっている除染事業の二つが住宅むけにおこなわれています。
栃木県でおこなってもらえる国費補助対象の低線量メニューとよばれているものです。

市がおこなってくれるものは
マイクロホットスポット(雨どいの下の除染のみ)をするものがあります。
私の家は市内でも比較的低いのではないかといわれている地域ですが、
雨どい下1cmで10μs/hありました。
庭もいまだに0.27以上。
一番ひくいところで0.15です。

市内には今でも通学路が7μs/hなんてところもあります。
先日、市内で一番高いといわれている関谷という地域で、土の調査をしました。
放射性物質がたまりやすいところでなく、普通のそこらへんの土です。
8,000ベクレル/kgを超えたら国は放射性廃棄物といっていましたが、
4万から5万ベクレルです。

もし保養キャンプを主催し、
子どもたちの健康をと考えてくださっているのだとしたら、
福島だけでなく県境にももっと目をむけてください。
支援の格差はとても大きいと私はかんじています。

2013年5月1日水曜日

800個のしいたけ菌を植菌

山の家の敷地内で伐採したミズナラなどを原木にした
しいたけ栽培が辰田さんの指導のもとで始まった。

取り寄せたしいたけ菌を先週800個、植菌したが、
昨日は残りの800個を植菌した。

原木栽培は木に含まれる豊かな栄養で作られるだけに
香り高く風味豊かな味わいと言われる。

収穫は今秋以降。
山の家の生活の楽しみがまたひとつ増えた。



ドリルで菌を植え込む穴をあける優君、一本に30穴あけるので3時間あまりかかった

穴にシイタケ菌を植え込む



白樺の樹液、屋久島(鹿児島県)に飛ぶ!

ゲストハウス滞在中のKさんの知り合いが、
都会での生活に終止符を打ち、
屋久島で自然ガイドをしているそうだ。

Kさんが連絡をとって、
白樺の樹液の話しをしたら、
ぜひ送ってほしいとなった。

昨日、冷凍した2ℓのペットボトル2本と
白樺の樹液シロップを箱詰めして
余市の郵便局から送った。

屋久島に住んでいた、
今は亡き山尾三省の著書をたくさん読んで、
一度、屋久島を旅行したことがある。
また、屋久杉に会いに行きたい。

余市の郵便局で樹液をゆうパックで送る