2015年12月5日土曜日

第21回「福島県県民健康調査検討委員会」で報告された甲状腺がん


11月30日、
第21回「福島県県民健康調査検討委員会」が開催され、
甲状腺がんの発症、手術の状況が報告された。

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<第1巡目の調査>
「悪性ないし悪性疑い」=114名
「手術済み」=101名
「手術済み、悪性再確認」=100名
「手術済み、良性確認」=1名
「手術待ち」=13名

<第2巡目調査>
「悪性ないし悪性疑い(手術適用者)」=39名
「手術済み」=15名
「手術済み、悪性再確認」=15名
「手術済み、良性確認」=0名
「手術待ち」=24名

そして、以下のことが報告された。

1、一巡目調査と二巡目調査を併せて、甲状腺結節性の病気が1,993名(前回より185名増)確認されました。

2、その内の153名が「悪性ないし悪性疑い」とされ、手術適用のがんと認定されました。

3、さらにその内の116名が手術を受け、そのうち1名は良性腫瘍でしたが115名が悪性腫瘍だと最終鑑別されました。

4、手術には「過剰治療」や「誤診」はありません(前回報告踏襲)

5、受診率がさらに低下しています
事故時16~18歳の年齢層では、23年度74.1%→24年度62.9%→25年度35.4%→26年度24.1%、と推移してます。

6、二巡目の「悪性ないし悪性疑い(手術適用者)」=計39名の殆どが、一巡目では問題無しでした
・一巡目A1(所見なし)の19名が、二巡目で「悪性ないし悪性疑い(手術適用者)」に
・一巡目A2(結節5mm未満もしくはのう胞20mm未満)の18名が、二巡目で「悪性ないし悪性疑い(手術適用者)」に
・一巡目B(結節5mm以上もしくはのう胞20mm以上など2次検査対象者)の2名が、二巡目「悪性ないし悪性疑い(手術適用者)」に

7、二巡目「悪性ないし悪性疑い(手術適用者)」=39名の住民票自治体別内訳
浪江町(2)
南相馬市(3)
伊達市(7)
田村市(2)
大熊町(1)
福島市(8)
二本松市(1)
本宮市(2)
郡山市(10)
桑折町(1)
白河市(1)
いわき市(1)
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計(39)


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