2016年3月29日火曜日

6年目の春休み

春休みに入った山の家。
保養に来られたのは3家族。

福島の原発事故から6年目。
保養に来る家族も大きく減っている。

このまま保養が必要のない状況になればいいのだが、
甲状腺がんの多発など
子どもたちの健康状況はそんな楽観を許さない。

明日、郡山から避難移住する母子が
あいの里(札幌市北区)に到着する。

木棒(きぼう)のプール
山はまだ1mの積雪量
雪原を一人占め





2016年3月28日月曜日

百人力の巻き上げ機完成!

間伐材をウィンチで引き上げるワイアーケーブル。
長さは50m~100mにおよぶ。
しかも、重たい。

作業が終わって片づけるのにいつも四苦八苦していたが、
親分こと大口さんが
木製の巻き上げ機を作ってくれた。
これで百人力!




2016年3月24日木曜日

語りによる宮沢賢治の童話「やまなし」「よだかの星」 余市公演 第1回実行委員会のご案内

アイリッシュ・ハープと語りによる
宮沢賢治の童話「やまなし」「よだかの星」
余市公演 第1回実行委員会のご案内

春の陽射しとともに雪がどんどん融けていき、土の中からも春の胎動が始まっています。さて、日本中トコトコと宮沢賢治の童話の出前公演を行っているクラムボンの会があります。主宰している林洋子さんは、呼ばれれば楽器を片手に全国どこへでも出かけていき、多くの感動を人々に与えてきました。その公演回数は1,600回に迫っています。賢治が作品を通じて伝えようとした<いのちのつながりあい><いのちのささえあい>、いまこの時代だからこそ求められているのではないでしょうか。私たちは、6月の北海道公演に合わせて、余市にも6月24日(金)の日程で来ていただきたいと考えております。今回の語りは、2代目の若き青年、巌谷陽次郎さんが素晴らしい語りを届けてくれます。余市公演の実現にむけて、皆様のお力添えをいただきたく、下記の通り実行委員会を開催いたします。ご多忙と存じますが、ご出席を賜りたく、よろしくお願いいたします。

と き)4月11日(月)午後7時〜
ところ)余市町中央公民館 2階201号室
   
林洋子賢治語り芸・クラムボンの会
   アイリッシュ・ハープと語り
         「やまなし」  作曲:千秋次郎
         「よだかの星」 音楽:カルミナ・ブラーナより
          演 出:林洋子
          語 り:巖谷陽次郎
          アイリッシュ・ハープ:小林秀吏
 
<宮沢賢治の童話・余市公演実行委員会設立呼びかけ人>
○牧野時夫(北海道農民管弦楽団代表)
○三原則和(居宅介護支援事業所みはら[仁木町])
○富塚 廣(山の家きょうどう)

2016年3月21日月曜日

PCウィンチによる間伐材の搬出研修会(4/9~10)

2年目を迎える山の家の「森づくりの活動」。
4月から始まります。

第1弾は
PCウィンチを使った間伐材の搬出研修会。

道のない急斜面でも使えるので
山の家の森林がうってつけ。

全幹材(枝と先端を切り落とした長い丸太)を
引っぱり上げます。

普段は最大でも50m程度の牽引距離ですが、
100mのロープを用意し、
今回はもっと長い距離を試すそうです。

講師の山本さん曰く、
「ログキャップがかなり有効なので、
 雪上なら相当引けるだろう」。

山本さんからは
旭川の「もりねっと北海道」の活動の話しも聞ける、
充実した研修会です。

参加費無料、定員15名で
どなたでも参加できます。

*****
9日
13:00〜14:20 
プログラム「森を読む」
〜森を歩きながら、樹種や地形、植生を見て、
森の特性や成立経過、将来の可能性や保全すべ
き希少種などを考えて、どんな森づくりをして
いくか、考えてみる。

14:30〜17:00 PCウインチを使用した搬出作業の研修

10日 
 9:00〜10:20 冷水峠森づくりの会総会
〜昨年度の活動報告と今年度の活動計画
10:30〜11:30 もりねっと北海道の活動紹介と
フリートーク「森づくりの会のこれからの活動」

○山の家に宿泊可、1泊3,000円(2食付き)。
○ボランティア保険加入済 
○ヘルメットは用意しますが、飲み物・タオル・防寒具、作業靴(長靴で可)などはご持参ください。 

<参加申込み>TEL090-1300-8314(富塚) 
   またはメール node@mint.ocn.ne.jp







2016年3月17日木曜日

果樹剪定の講習会

余市町農村活性化センター
<メッセ・アップルドリーム>で
果樹栽培管理講習会。

15℃と春の陽気。
外に1時間いても寒くない。

りんごや梨、ブルベリーの
剪定の仕方等を学ぶ。

果樹栽培はおもしろい。
りんご〜4年の幼木





2016年3月15日火曜日

昨日は福島県立高校の合格発表の日

昨日は福島県立高校の合格発表の日。
おもいっきり夏休みに参加してきたM君(白河市)、
志望高校に合格。

北海道の北星余市高校を志望したTちゃん、
いろんな事情で断念し、
やむなく地元の高校を受験。
2月の段階で推薦入学が決定。

受験勉強付きの保養プログラムに参加し、
山の家にも合宿で来た3人も
志望高校に合格した。

涼しい北海道で猛勉強し、
2学期もがんばった子どもたち。

今年の福島県立高校の問題は
過去一番といわれるほど難しかったそうだ。
結果に自信がもてなかった子もいて
合格発表を知って、大喜びだった。

高校生になっても
ボランティアで
保養においで。
待ってるよ!




2016年3月11日金曜日

チカホ空間で健康棒ワークショップ

2011年4月から被災地で続けてきた
健康棒ワークショップ。

昨日は、チカホ・イベント<6年目の3.11>で
札幌市民を対象に実施した。

札幌駅地下歩行空間の<6年目の3.11>イベントで
30人あまりの市民が参加し、健康棒でストレッチ
ちらしブースには「山の家を支える会」も
***
健康棒の支援活動は福島県と岩手県で行ってきたが、
11回目の今年2月は陸前高田市と大槌町、
山田町の岩手県沿岸部で実施した。

5年前と較べた人口減少率の岩手県トップは
大槌町の23.2%。
そして、陸前高田市15.2%、山田町15.0%と続く。

復興の遅れがそのまま人口の減少につながり、
日本が30年かけて減ると見込まれる水準に
一気に達してしまった。

この三つの町の中心部ではいま、
土地の嵩上げ工事が行われ、
町全体が土砂を積んだトラックが行き交い
重機がかまびすしく音をたてる工事現場になっている。

工事はまだまだ2〜3年かかるといわれ、
そのあとに、どれだけの企業・商店が、
住民が戻ってくるのだろうと思ってしまう。

巨大インフラよりも、人口が半減しても
まわっていけるような産業・社会構造を
つくっていく必要があるのではないか。

仮設住宅に取り残されたのは、
多くが後期高齢者。
一方、復興住宅はコンクリートの中高層住宅が多く、
仮設住宅のように隣の物音が聞こえない、
重い鉄のドアに閉ざされ、
近所の人と立ち話する空間がない等、
あまりいい生活環境ではない。

せっかくできた仮設住宅でのコミュニティが
また壊れると仮設に残る人も多い。

そんな中で、健康棒のワークショップは
楽しくおしゃべりしながらでき、
終わったあとも「体が軽くなった」など結果が出るので、
どこも好評だった。

とくに、仮設住宅から送り迎えして
高齢者のディサービスを実施しているサポートセンターでは、
前回の大槌町に続いて、今回の山田町でも高く評価していただいた。
今後も継続的に活動していく意義は大きいと感じた。

沿岸部から花巻に避難した人たちの多くは
もう沿岸に戻らないという。
ゆいっこ花巻が古民家を活用したシェアハウスを
そうした避難者に提供する構想。

「もっちーと森の仲間たち」の望月氏が
陸前高田で続けるボランティア活動
(復興住宅の花壇づくりなどでコミュニティ再生)。

こうした地元での息の長い活動と
協力連携しながら
健康棒のボランティア活動を
今後も続けていくことが必要と感じた。





6年目の3.11シンポ<障がい者と災害>

札幌駅前地下歩行空間<チカホ>で
「6年目の3.11」。

シンポジウム<障がい者と災害>
「原発事故で露出した未熟な人権意識」で、
札幌に避難して、介護事業所を経営する中手聖一さんと
福祉避難所が設置されなかった福島市で
私設避難所を運営した設楽俊司さんが対談した。

地震・津波被害に放射能被害が加わった福島県。
震災関連死が2,007名(2015.12)と
地震・津波の直接死1,604名を上回り、
いまも増え続けているという。

震災前の相双地区(福島原発のある浜通り)の福祉の状況は、
箱もの(入所施設)中心で
地域に暮らす重度の方は皆無だったという。
が、入所していて助かったという面もあった。

一方、知的や精神のボーダーの方たちは手帳をとらず、
農業や漁業である程度の生活が送れていた。

原発事故でそうした「障がい」が顕在化し、
障がいの認定や日中活動の場の必要性等の課題が生じた。

しかし、いまも福祉従事者の人材不足に歯止めがかからず、
福祉が抱える最大の課題になっている。

今後は、予想される放射性物質による遺伝子障がいへの
不当な差別を受けない社会づくりが必要
ーーと話した。






2016年3月8日火曜日

北海道野菜便のお米は減農薬?

毎月、福島や栃木に
北海道の安全・安心の野菜やお米を
送っている北海道〜福島野菜便。

今月は14日発送だが、
お米についての問合せがあった。

以下、問合せと回答。

北海道野菜便のお米、今まで産地などあまり
確認してこなかったのですが、お米は玄米で
いただいても安心(減農薬?など)なお米、
と考えていいのでしょうか?

<回答>
仁木町・岩本農園の「ななつぼし」「ほしのゆめ」について

田植え後、1回除草剤
6月中旬~7月中旬 防除3回(ラジコンヘリによる)

防除は稲の穂が出るかでない頃、
籾を吸汁し、斑点米を発生させる
アカヒゲホソミドリカスミカメというカメムシを防除するため。

北海道では平均5~6回防除するので、
岩本農園はそれより少ない。

本州は北海道の平均の倍、農薬をかけると言われ、
本州の特別栽培米、減農薬米が
北海道の平均的お米に匹敵。

岩本農園のお米はそれよりもさらに農薬の少ない「超減農薬米」です。
さらに、昨年
米の中から異物や着色した粒を超高速で検出して取り除く機械「色彩選別機」 を
導入したので、
今年は除染を1~2回減らしてみると話していました。

ちなみに、岩本さんの水田は
沢水を使い、棚田でつくっている
おいしいお米です。
岩本農園の稲穂







2016年3月7日月曜日

あいの里 ケア施設町内会

札幌市北区あいの里に
全国でも珍しいケア施設町内会がある。

あいの里の福祉・医療・介護の施設職員と
その分野の専門家が会員の町内会。

そこのメーリングリストが
いつも、大切な情報を
タイムリーに発信している。

今回はふたつ紹介する。以下転載。

(1)要介護支援者への理美容に加えて、介護者への
   出張理美容もできるようになるそうです。
====================================
厚労省、「出張理美容」の規制を今月中に緩和へ 
介護者の利用も可能に  
http://www.joint-kaigo.com/social/pg1888.html

 厚生労働省は、客の自宅などを理容師や美容師が
訪問する「出張理美容」について、規制を緩和して
対象者を広げる方針だ。今月中に通知を出し、介護
や子育てで外出が難しい人も使えることを明確にす
る。
 理容や美容は衛生面への配慮などから、原則とし
て店舗で行うよう法律で定められている。ただし、
やむを得ない「特別な事情」がある場合は例外。
「疾病その他の理由」を持つ人などが該当し、
「出張」の形態でもサービスを提供できるとされて
きた。これにより、介護が必要な高齢者なども多く
が認められている。
 厚労省は今回、介護や子育てを担っている場合も
「特別な事情」と見なすべきと判断。社会的なニー
ズの高まりを背景に、昨年6月に閣議決定された
「規制改革実施計画」でも見直しを求められていた。
 新たな通知では、高齢者や子どもからなかなか離
れられない人を、「出張理美容」の対象として明文
化する。加えて、「疾病その他の理由」の中に「要
介護状態にある者など」が含まれることを明記する。



(2)認知症の徘徊対応のため、京都市がハンドブ
ックを公開しました。京都はいつもやることが早い
です。
==================================================
①「できること」 京都市がハンドブック京都新聞
 2月27日(土)13時21分配信
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160227-00000016-kyt-hlth
 京都市が作成した認知症の人の徘徊による行方不
明の対応ハンドブック
 京都市は、認知症の人が徘徊して行方不明になる
ことへの備えと対応をまとめたハンドブック「いな
くなる前にできること!いなくなってもできること
!」を作成した。
 備えでは、本人が着る服に名前や連絡先を書いた
り、よく行く場所やルートを把握したりすることを
記載。行方不明後の対応では、心当たりを尋ねた後、
速やかに警察に相談することなどを勧めている。
 市内の警察署や地域包括支援センター、区役所・
支所の窓口の連絡先も記した。2万部発行。3月か
ら区役所や同センターで無料配布する。
  ※京都市発表 http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000194229.html
  ※「いなくなる前にできること!いなくなってもできること!」
http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/cmsfiles/contents/0000181/181912/yukuefumei-taiou.pdf

ケア施設町内会のメーリングリストに参加しませんか。
札幌協働福祉会は法人会員ですので、全職員が会員です。
参加申込みは次のアドレスまで。
haseg@hoku-iryo-u.ac.jp
春は徘徊が増える