2016年3月11日金曜日

チカホ空間で健康棒ワークショップ

2011年4月から被災地で続けてきた
健康棒ワークショップ。

昨日は、チカホ・イベント<6年目の3.11>で
札幌市民を対象に実施した。

札幌駅地下歩行空間の<6年目の3.11>イベントで
30人あまりの市民が参加し、健康棒でストレッチ
ちらしブースには「山の家を支える会」も
***
健康棒の支援活動は福島県と岩手県で行ってきたが、
11回目の今年2月は陸前高田市と大槌町、
山田町の岩手県沿岸部で実施した。

5年前と較べた人口減少率の岩手県トップは
大槌町の23.2%。
そして、陸前高田市15.2%、山田町15.0%と続く。

復興の遅れがそのまま人口の減少につながり、
日本が30年かけて減ると見込まれる水準に
一気に達してしまった。

この三つの町の中心部ではいま、
土地の嵩上げ工事が行われ、
町全体が土砂を積んだトラックが行き交い
重機がかまびすしく音をたてる工事現場になっている。

工事はまだまだ2〜3年かかるといわれ、
そのあとに、どれだけの企業・商店が、
住民が戻ってくるのだろうと思ってしまう。

巨大インフラよりも、人口が半減しても
まわっていけるような産業・社会構造を
つくっていく必要があるのではないか。

仮設住宅に取り残されたのは、
多くが後期高齢者。
一方、復興住宅はコンクリートの中高層住宅が多く、
仮設住宅のように隣の物音が聞こえない、
重い鉄のドアに閉ざされ、
近所の人と立ち話する空間がない等、
あまりいい生活環境ではない。

せっかくできた仮設住宅でのコミュニティが
また壊れると仮設に残る人も多い。

そんな中で、健康棒のワークショップは
楽しくおしゃべりしながらでき、
終わったあとも「体が軽くなった」など結果が出るので、
どこも好評だった。

とくに、仮設住宅から送り迎えして
高齢者のディサービスを実施しているサポートセンターでは、
前回の大槌町に続いて、今回の山田町でも高く評価していただいた。
今後も継続的に活動していく意義は大きいと感じた。

沿岸部から花巻に避難した人たちの多くは
もう沿岸に戻らないという。
ゆいっこ花巻が古民家を活用したシェアハウスを
そうした避難者に提供する構想。

「もっちーと森の仲間たち」の望月氏が
陸前高田で続けるボランティア活動
(復興住宅の花壇づくりなどでコミュニティ再生)。

こうした地元での息の長い活動と
協力連携しながら
健康棒のボランティア活動を
今後も続けていくことが必要と感じた。





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