2013年12月30日月曜日

12月29日出発の日

1週間の保養避難生活を終えて
苫小牧港からフェリーに乗って
帰路につく日。

玄関には荷造りを終えた
子どもたちの荷物が出発を待つ。


ところが
出発までのわずかな時間を惜しむかのように、
2人はいつまでもいつまでも
雪とたわむれている。

服は雪でびしょびしょ。
手袋もつけない手は
冷たくかじかんでいるのに。

帰りたくないという気持ちが
ビンビンと伝わってくる。


2013年12月28日土曜日

日々成長著しいさくら

北海道犬<さくら>が
山の家に来たのは8月3日だった。

初めて山の家に来たさくら(生後2週間)
保養キャンプの子どもたちは大喜び。
でも、まだ小さいので、その日のうち
にサクラは札幌に帰った。
10月4日晴れて山の家の住人となったさくら
お茶目な女の子、いい顔つきだ
さくら、山の家の初雪(11月上旬)
11月13日、さくらも5カ月
そして12月29日、大きくなったさくら
奥のチャッキーとくらべても見劣りしない

アートな時間

<おもいっきり冬休みin北海道>は
明日で終わり。

子どもたちは
午後には苫小牧港に向かって、
バスで移動する。

最後の日の今日のプログラムは、
碓井良平画伯の「アートの時間」。

子どもたちは和紙に墨で
思い思いの文字や絵を書く。

その作品を物干し台にくっつけると
ひとつのオブジェができあがる。

ごくごくありふれたものを使って
思いもかけない作品をつくりあげる
いつもの碓井流。

子どもたちの創造性が
花開く瞬間だ。




積雪60cm

山の家の積雪量は
昨年よりだいぶ少ない。

それでも昨夜からの吹雪で
ようやく60cmに達したが、
まだまだ、
“かまくら”ができるほどには至らず。


大掃除

今日(12/28)を入れて、
今年もあと4日間を残すのみ。

山の家には今年も
たくさんのご家族が訪れた。

札幌に避難移住されたご家族が
お正月をここで過ごすために
昨日やってきた。

元日にはご主人も合流する。
久しぶりにお父さんに会えるのを
来年小学校に入るR君は楽しみにしている。

今日はみんなで山の家ゲストハウスの大掃除。
ピカピカにして
新たな気持ちでお正月を迎えよう!


ピカピカに床を拭くR君
厨房の換気扇の金網の汚れを洗う 
辰田さんはしいたけの原木の世話に余念がない

2013年12月26日木曜日

保育園の一時預かり

一時保育のことで
お問合せがありました。


Q.
山の家さんに滞在したとき、
近くでの保育園や幼稚園で
一時保育は受け入れてもら
えますか。
金額的には日割り対応ですか。
私のまわりにも行きたい
という方がいたので、質問です。

A.

仁木町にあるにき保育園(私立)は
10カ月~就学前のお子さん対象で、
1日(7:30~18:00)2,000円
半日(7:30~12:30)1,000円。
この中には給食費も含まれています。

余市町立中央保育所
満1歳~就学前対象で
利用日数が週3日まで、
月10日までと決まっています。
1日(8:30~17:00)1,000円
半日(8:30~12:30,13:00~17:00)500円
給食費別途200円です。

余市町の夢の森幼稚園(私立)
一時保育はしていませんが、
保養避難者の場合は、
受け入れの相談に応じてくれます。
地元で評判のいい幼稚園です。







2013年12月25日水曜日

山の家<新年会>をやります!


大きな転換期になるような気がする2014年。
山の家<新年会>をやります。
避難者家族のみなさんの参加、大歓迎。
















1 と き/1月3日(金)11時〜19時

2 ところ/山の家きょうどう(仁木町東町緑ヶ丘114 TEL0135-34-7005)

3 参加者/北海道避難移住家族、仁木町・余市町農家、札幌協働福祉会など

4 日程/
11:00〜そば打ち実演
12:00〜昼食(そば)
13:00〜交流会・正月遊びほか
16:00〜夕食準備
18:00〜夕食

5 託児あり *雪遊び、凧揚げ、室内遊び

参加申込み/富塚 090-1300-8314

むすびば受付チームも明日で活動終わる


311直後に市民が自発的に集まり結成された
「東日本大地震市民支援ネットワーク・札幌」
(略称:むすびば)。

12月7日の解散交流会



















2年9ヶ月の活動を終えて、
明日26日で受付チームの仕事も終わる。

エルプラザの受付ブースには、
連日たくさんの市民の方が訪れ、
物資支援や寄附、労力の提供という形で、
むすびばの活動を支えてくれた。

数多くの避難者もまた相談などで訪れ、
見知らぬ土地での新たな生活の
拠り所のひとつになったのではないだろうか。

まさに受付チームは
「むすびば」の顔としての活動を続けて来た。

以下、メンバーからのごあいさつ。

*********
「被災地と被災された方に関心を持ち続けること、もっと深く知ること、そして自分で何ができるか考えること」これがむすびばから学んだことです。ありがとうございました。
(M.I)

受付に座ることでむしろ自分が救われました。有難うございました。これからも311を忘れず、本当に大事なことは何か、生活の中で探って行きたいと思います。
(H.O)

むすびば窓口にすわっていたことで、多くの方々と出会い、つながることができました。
(N.T)

3・11が、私に突き付けたもの。それは、今迄どう生きてきたか、そして、これからどう生きるかという問いでした。
(F.T)

人のために何かしようと思っている人々が日本中、いえ世界中にこんなに沢山いるのだと実感でき、まだまだ世の中、すてたものではないと思いました。
(Y.N)

2013年12月24日火曜日

山の家「もちつき大会」

山の家に到着した子どもたちは、
自然体験学校開校式を終えて
夕刻からもちつき大会
さすが、仁木町の有志の方々、手際よく餅をつく
いよいよ子どもたちがつく番。
もちではなく臼をついたりしながらも
しっかり仕事を果たす 
がんばれ!
いちご大福もつくって、みんなで食べる。
のし餅もつくった。夕食はつきたての餅のお雑煮

「おもいっきり冬休みin北海道」始まる

「おもいっきり冬休みin北海道」が始まった。

22日に仙台港から乗船した子どもたちは
昨日午前中に苫小牧港に入港し、
バスに乗って、午後2時半には山の家に到着した。

ここ数日大荒れの太平洋、欠航便も出ている。
20日出発のむすびばうけいれ隊の
子どもたちは一日、北海道入りがずれ込んだ。

「おもいっきり」の方も
フェリーは大揺れだったそうだ。

到着した子どもに
何をしたいか聞くと
「雪合戦」という答えが返って来た。

今回の参加者は9名と
高校生になった2名が
ボランティアで参加。




2013年12月22日日曜日

無事終わった《北海道〜福島野菜便》


今年の《北海道〜福島野菜便》が終わった。

もの言わぬ野菜や果物が
実に雄弁だったということを
教えてもらった野菜便。

最後は、
余市・仁木町界隈の農家の女性たちの
力強いお手伝いをいただいた。

来年1月3日は山の家の新年会。
農家の女性たちにも参加いただき、
北海道への避難移住者との交流が実現する。


----------【いただいたお礼メール】----------
今日、塩谷町もお野菜無事到着しました!
生産者の皆さん、プロジェクトの皆さん、
寒い中本当にありがとうございました。

Kさん注文の 「ほしのゆめ」が
「ななつぼし」で届いていました。
Kさん「ノープロブレム!」とのことなので、
こちらは問題なく大丈夫です(^_-)-☆

お野菜もお餅も沢山届いて、
良いお正月を迎えられそう。
本当にありがとうございました。

こちらもチラホラ雪が降り始めました。
皆さま、暖かくしてお過ごし下さい。
                                                         A・Iさん
---------------------------------------------------------------------------
お世話になっています。
日光エリア、無事、届きました!
ありがとうございます。

野菜の方も、とても良い状態で、届きました。
ありがとうございます。
数も大丈夫です。
今回、日光エリア、注文数が少なくて申し訳ありませんでした。

安心お野菜、子供達に食べて貰います!
嬉しいばかりです。
生産者の方にも、よろしくお伝え願います。
宅配、ありがたいです~。
                     T・Oさん
-------------------------------------------------------------------------
暮れのお忙しい時期にお野菜ありがとうございます。
前回、暫くお休み…と聞いて
「もっと頼んでおけば良かった」
と思いましたので、有り難いです。
りんごのほっぺ、とてもおいしかったです。

2013年12月18日水曜日

もういくつ寝るとお正月?

今年も子どもたちが来るのを待っている山の家の臼

昨年の「おもいっきり冬休みin北海道」で
山の家もちつき大会を行った。

協力してくれたのは、仁木町の町民有志の方々。
伝統行事・伝統文化としての餅つきを保存し、
子どもたちに伝えたい------
ゆくゆくは仁木町の一大イベントにしたい------
という夢を持っている方々だ。

今年も来週23日に
山の家もちつき大会を実施する。
昨夜は、仁木町のみなさんに山の家に来て頂き、
打ち合せを行った。

****
北海道の野菜共同購入の福島・栃木の方から
北海道の餅米を使った、
安全・安心のお正月のお餅がほしいと
連絡をいただいた。

山の家で餅をついて送ろうかと考えたが、
今年はやめた。

11月初めに岩手県の仮設住宅に
ボランティアに入った。
前名寄市長の桜庭康喜さんも同行した。

たまたまその話しをしたら、
名寄は餅米の産地で
伊勢の赤福餅に原料提供しているとのこと。

桜庭さんに紹介してもらって
今回、福島・栃木の野菜便に
お餅を送ることができた。


「昔ながらのセイロでもち米を蒸し、
 臼杵で搗きあげたもので、
 ねばりがありコシが強く、
 とてもなつかしい香りがします。」
とは、HPの宣伝文句。




18枚入り(900g)1,200円が
まだ少し、在庫があります。





2013年12月17日火曜日

農家の若いお母さんたちと新しいつながり

昨日16日は《北海道〜福島》野菜便の発送日。
今月からトラック便ではなく、
宅急便に切り替え。
それでも注文はたくさん来た。

恵庭の余湖農園とニセコの道の駅が
まとまった注文数を発送してくれる。

余市・仁木町界隈の野菜は
今回から山の家で発送!

そこに、
山の家のふもとの農家の若いお母さんたち6人が
なんとなんと、手伝いに来てくれた。

余市町登地区や仁木町からも。
新規就農の方、
ワイナリーをめざしてワインぶどうの栽培を始めた方など。

わいわい楽しい発送作業、
新しいつながりは
これからどう展開していくのか、
大いに楽しみ。

発送作業は2時までかかり、
クルマに積込んで
余市郵便局から発送。
段ボール27個なり。


おいしい長芋を箱詰めする。

ボクちゃんも参加。でも最後はストーブの前で熟睡。

お届け先別に野菜を仕分け。

2013年12月10日火曜日

あいの里の雪

昨日は、
2歳の女の子を連れたDさんを
迎えに苫小牧西港フェリーターミナルへ。

苫小牧はまったく雪がなかったのが、
札幌に入ると野原にうっすらと積もっている。

ところが、あいの里に近づくと
だんだん雪の量が増えて来て、
道端に雪の山ができている。

クルマのなかから
Dさんも「すごい」「すごい」を連発。

あいのさと駅前

2013年12月9日月曜日

I Love You



むすびばの共同代表の小野有五さんが
毎年命日に行われるジョンレノン音楽祭に出席のため、
むすびば交流会は欠席した。

命日は12月8日だが、
会場の東京武道館が使えず、
前日の7日に重なってしまったのだ。

でも小野さんの計らいで
東京でも配られているオノコード(ONOCHORD)が
むすびば交流会の参加者に贈られた。

オノコードは
オノ・ヨーコによる芸術作品の一つで、
毎年、ジョンレノン音楽祭で配られている
電池式のLEDミニペンライト。

CORDは暗号のことで、
1回押すと光が1回出る。

最初は1回、
次は2回、
最後は3回押すと、
その暗号の意味は?

“I Love You”。
くれぐれも間違って使わないように!



2013年12月8日日曜日

むすびば解散へ。


昨日は、むすびば「みなさんありがとう」交流会。
311直後に市民が自発的に集まって立ち上げたむすびばは、
来年3月で解散するが、
実質的には年内でむすびばとしての活動を終える。

もちろん、被災者支援活動が必要なくなった訳でも、
あちこちであるような組織の内紛で解散するわけでもない。

3年という節目で支援のあり方を見直そうということと
すでにコンソーシアム形態に移行し、
各チームで活動しているものを
より機動力を発揮し、
課題に迅速に対応できるようにするとともに
一方では、長期的な展望を描きながら
活動を続けていこうというものだ。

昨日は、
一緒に活動して来た仲間、
活動を支援して頂いた方々、
そして、
避難者のみなさんが参加した。

2年9ヶ月の活動の中で、
たくさんの市民の方が
物資支援や寄附、労力の提供という形で、
むすびばの活動を支えていただいた。

まさに市民力が結集して、活動が持続して来た。
サンタさんも登場、左端はレオン君

阪神淡路大震災をきっかけに
日本の社会は大きく変わった。

ボランティア活動が急速に広がり、
震災のあった1995年はボランティア元年と言われる。

NPO法ができたのはその直後の1998年だ。
いまや、NPOは全国5万、北海道2千を数え、
一大セクターを形成している。

しかし、311はそれ以上に、
日本社会を大きく変えるエポックメーキングになるだろう。

岩手県大槌町安渡小学校の仮設住宅で
避難生活を続ける82歳の小国ヤスさんの言葉。
「全財産を津波で失ったけど、
それ以上のものを得ることができた。
それはたくさんの人と出会えたこと」

311以降の新しい価値観が
ここに表現されている。

2013年12月3日火曜日

2〜3週間の保養では意味がない!


チェルノブイリ原発事故から27年、
いまもなお、多くの子どもが
健康障害で苦しんでいる。

「足が痛い」「頭が痛い」
「自律神経失調症」「風邪をひきやすい」
「鼻血」「疲れる」「心臓が痛い」……

先月、ウクライナのコバリン村から
タチアナ・アンドロシェンコ女史が来日し、
郡山や東京で講演会が行われた。

そこで報告されたのは
医学的に有効な保養期間は70日間ということ。

26歳の女性ナタリヤは、
70日間非汚染地で保養した。

45日目まではまったく変化がなかったが、
その後改善の跡が見られ、
70日でいろいろな症状がすっかり治ったという。

セシウム137の生物学的半減期は
成人で70~110日と言われており、
そのことと関係があるようだ。

若ければ若いほど代謝が早く、
放射性物質の滞留量が少ないというので、
子どもの場合は、もう少し
短く考えていいと思うが。

タチアナ女史の講演記録は、
食品と暮らしの安全基金のHPを参照。

右がタチアナさん




おいしい冬のホウレンソウ

仁木町大江の岩本農園。
山からの湧き水を使った米づくりの農家。
若夫婦が切り盛りしている。

夏場のビニールハウスでは、
水と肥料を必要最小限にして
糖度を高める「緑健トマト」を栽培し、
東京のレストランなどに出荷する。

冬場はビニールハウスで
ホウレンソウと小松菜を栽培している。

10月に播種したホウレンソウが
一面に育っている。
みんな大葉だ。

今月からトラック便ではなく、
宅急便で岩本農園のホウレンソウと小松菜を
福島に送る。

今日は、そのホウレンソウのハネ品を
もらって来て、食べてみた。
柔らかくておいしい。

サラダで食べてもおいしいよと
働いている人が教えてくれた。

これからさらに寒くなるが、
ゆっくり成長して、
甘みが増してくるそうだ。
出荷時期は来年3月まで。

今日から、あいの里の自然食品店「アクティブ」でも
取り扱いを始めた。

雪に埋まった岩本農園の田んぼ
大きなビニールハウスで青葉を栽培している
先週から収穫が始まったばかり
一面のホウレンソウ畑
柔らかくておいしい!

初めての大浴場入浴

昨日に続き、
除雪車の運転に再チャレンジ。

ところが、オーガ(雪を飛ばすロータリー)がうまく動かず、
結局、雪を飛ばすのではなく、
押しつぶすような形で
フレンドハウスの玄関前に到達。

あとは、人力で除雪し、なんとか
フレンドハウスまでの道はつけた。

オーガが動かない原因としては
湿った雪が刃の間に固まってしまっているためか、
ボルトが折れているせいか。

刃の間の雪を取り除いても
うまく動かないので、
明日はボルトを取り替えてみる。
**************

初めてお湯を張った大浴場
山の家の井戸の水量が足りないので、
ゲストハウスの大浴場は
洗濯場にして、
お風呂として利用してなかった。

ところが、ボイラーの点検で
高熱のお湯が豊富に出るようになったので、
初めて大浴場にお湯を張って、入ってみた。

まるで温泉みたいに
ゆったり、ほっこり。
みんなでお風呂を満喫した。
(小浴場はただいま椎茸のほだ木が入浴中。)


2013年12月1日日曜日

雪で機能マヒの山の家

ここ数日の積雪で
山の家は機能マヒ状態。
腰までつかる積雪量。

勤めに出ているSさんは
一昨日はクルマが出せず、
仕事を休もうとした。

ところが、社長から
タクシーで来てほしいとのことで
タクシーを呼んで、出勤。

昨日は、がんばって除雪して
なんとかクルマで出勤できた。

一方、
山の家管理人当番のスタッフNさんが
デリカで雪を踏み潰していたら、
雪に埋まって、動かなくなってしまった。

やってくるクルマも道路から中には
入ってこれない状態だったが、
夕方近くに、
業者に入ってもらって
きれいに除雪してもらい、
機能マヒからようやく復旧。

積雪60cm
今日は昨日入った新型の除雪車で
フレンドハウスまでの道をつくろとしたが、
途中で動かなくなった。

なんとか後退させ、
広いスペースまで戻すのが精一杯。
明日またチャレンジすることにした。