「いのちと希望の全国交流会」が開かれ、
保養に送り出している側と
全国で受け入れている側が一堂に会し、
ワールドカフェ方式で
それぞれの苦悩や課題について意見交換した。
東電原発事故からもうすぐ4年。
双方ともさまざまな課題を抱え、
ひとつの転機を迎えているが、
こうした形で交流の場ができたことは
大きな成果だ。
新潟県佐渡の古民家で
保養キャンプを実施している関さんは
「古民家でのなつかしい暮らし方を通して、
どんな暮らし方、どんな社会をつくっていくのか、
それを考える場にしたい」と語る。
保養の目的が、
放射能から切り離すということだけでなく、
こどもたちの生きる力を育てていく場として
自然学校などプログラムや実施方法に
それぞれが工夫をしている。
ただ、被災地の行政側の施策が
復興型・帰還型に重心を移しているため、
ますます放射能のこと、保養のことを
保護者サイドで話題にしづらくなっている。
「保養」という言葉さえタブーで、
一時は「リフレッシュ・キャンプ」と
言い換えてきたが、
最近は、行政に出向いた時も
「保養」を使えるようにはなってきた。
しかし、送り出し側の女性は次のように言う。
「行政側にとって、保養が
脅威ではなくなってきたからです」
(つづく)
ワールドカフェ方式で意見交換 |
0 件のコメント:
コメントを投稿