えっ、まだ保養に行ってるの?と
びっくりされる」
「うちの学年で保養に行っているのは、
うちの子だけ」
一方で、
「保養に行かないの?」という言葉が、
お母さんを追い詰めるという。
周囲の反対で保養に出せないつらさに
その言葉が突き刺さる。
関心を持っているお母さんも
保養のことは口に出せない。
保養に行かせたくても、
夫や夫の両親が反対し、
「ここではあきらめないと生きていけない」
とまで言う。
被災地の人々の心のありようは
ひとくくりできない複雑な様相を呈している。
ただ、意識の乖離が深まっているのは
間違いないようだ。
「復興派、保養派と分かれているが、
お互い尊重しなくていいから、
邪魔しないでほしい」
---- という人も。
毎年、保養に送り出してきたが、
お金がかかり、保養貧乏になった。
--- といった声も。
保養の受け入れ先が減っている一方、
募集したけど応募がなかったという受け入れ先も。
保養ニーズのミスマッチが起こっている。
そんな中、
「いつまでも被害者ではなく、当事者意識を持つべき」
「送り出し側の底上げを」
という被災地にきびしい意見も出た。
送り出し側のSさんは、
「『補助金がなくなってまで、保養をする必要があるのか』
という声が内部に出てきており、事業の継続が心配。
送り出し側の活動も大変な状況にあることを
受け入れ側も考えてほしい」と訴える。
被災地のお母さんたちを
どうエンパワメントするかが
これからの大事な課題であり、
送り出し側、受け入れ側の壁を取り払って
一緒に課題と活動を共有していくことが
必要と感じた。
30日、郡山で開かれた「いのちと希望の全国交流集会」 |
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