しばらく本をじっくり読めない日々が続いていたが、
少し余裕ができて、いま写真の2冊を読んでいる。
そこに出てきた南北戦争秘話。
「奴隷解放の父」と言われるアメリカの
第16代大統領エイブラハム・リンカーン。
実は、リンカーンの言う黒人解放が
まったくのデタラメだったという主張があることを
この本(「黒い海の記憶」山形孝夫著)で知った。
時は南北戦争の時代。
財力でも軍事力でも北軍は南軍に負ける。
勝つための戦略として、
南部の黒人パワーを北軍に集めるために、
リンカーンは奴隷解放を打ち上げたというのだ。
事実、南部の黒人たちは夜になると
一斉に奴隷の家を脱出し、
北軍の兵士になった。
あっという間に形勢逆転。
リンカーンは南軍に勝利した。
ところが、戦争が終わった後、どうしたか。
奴隷制廃止・黒人差別撤廃(1863年)を宣言して
それですべては終わり。
黒人は家も土地も市民権もないまま
丸裸で白人との競争社会に放り出され、
奴隷よりひどい状態に投げ出されたという。
それから100年経った1963年。
「我々は100年待ったが、もう待てない」と
キング牧師を先頭に黒人が立ち上がり、
ワシントンに向かっ
て100万人大行進を敢行したのだった。
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