「リンカーンの世紀」(巽孝之著)でも
紹介されている。
新聞記者に出したリンカーンの手紙。
「いちばんの目的は北部連合を救うことで、
奴隷制を救うことでも潰すことでもない」。
リンカーンは度し難い白人優位主義者、
北部の人種隔離政策を支持するばかりか、
黒人はアフリカ強制移住させるのがいちばんと
信じてやむことがなかった-----
というアメリカ黒人史研究家ベネットの言説も紹介している。
実のところはどうなのか。
著者巽孝之はリンカーンを
平等理念より実利を優先させる卓越した調停者、
奴隷制廃止が可能である時期を見定めてから
奴隷解放の勇気ある一歩を踏み出した偉大な指導者、
理念と実践の釣り合いを絶妙に計算できる有能なる政治家
-----と評価する。
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