2014年9月20日土曜日

「ただ 一緒に 泣くか」


佐渡で子どもたちの保養に取り組んでいる
福島在住の関久雄さんの詩。

詩の中の「北海道の保養所」はもちろん、
<山の家>ではないが、
「違う」という一言では済まされない
重い問いかけを含んだ詩だ。

このブログで関さんの詩を
何回か掲載しているが、
最近、詩集を自主出版した。




















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「ただ 一緒に 泣くか」                
                   

フクシマの人は 風呂に入って 
着替えてから 来て
福島から来たの? キタナイ! と言われ
泣いて 浴場から帰ってきた 子どもたちよ

北海道の 保養所は 線量上げないために と 
入る前に 着替え 渡されるんだって
うーん 悩ましい でも 
放射能 くっついてるのは 事実だからね
セキさん こんな時に 何て 返したらいい
こどもにも そんなこと言う おとなにも

うーん

そったら 保養なんかさ 行かねえ
東京だって あんたらだって 汚染されてんだぞい
おめさん 服 買ってくれんのか
おらたち 檻の中さ 閉じ込めておきてえのか
国と 東電の せいだべしさ
好きで こったに なったんでねえぞい

込み上げる ドロドロの 想いを
ゴックンと 飲み込んで

福島で ヒバクしました
髪の毛にも 服にも カラダにも 
放射能 くっついて 洗っても 落ちません
それでも わたしも 子どもたちも
何とか 生きてゆきたいのです と 

ただ ただ 一緒に 泣くか 

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