2014年10月31日金曜日

田村市のその後

札幌恊働福祉会はHOPとともに、
2011年5月から福島県田村市で
支援活動を行ってきた。

同じ田村市内の都路地区が
避難指示区域となり、
200人近い住民が田村市船引の
春山小学校に避難していた。

そこのボランティアセンターで
病院や買い物、役所や都路の自宅への送迎などの
移送ボランティアを行ってきた。

その後、船引運動公園に仮設住宅ができ、
避難所にいた方々は
6月上旬から引っ越しを始めた。

今日、別件で久しぶりに(3年ぶり)
田村市社会福祉協議会に電話したところ、
避難指示区域が解除になったことで戻る人が増え、
船引運動公園の仮設住宅に残っているのは、
30世帯程度とのこと。

避難所となった旧春山小学校(2011年6月) 
仮設住宅が完成し、引っ越す避難者家族(2011年6月)
避難指示区域が解除された都路地区はここから先(写真は2011.6)

2014年10月29日水曜日

山奥で見つけた零戦

山の家に例年より早い初雪。
昨日も今朝も雪で真っ白になった山の家。

日中は雪も融けるので、
まだ夏タイヤでも大丈夫だが、
タイヤの交換時期にきている。

さて、余市町のフゴッペ岬のところで、
国道5号から山側に曲がると
栄町がある。

5、6kmほど行くとフゴッペ川温泉があり、
そこで舗装道路が切れるが、
さらに山奥に入ると
ログハウスが並ぶ別荘地がある。

いまは住む人も2〜3軒ということだが、
人気(ひとけ)もない
その山奥で見つけた零戦の模型。

余市在住のデザイナーが
ひょんなことから零戦のプロペラ2枚を入手し、
制作しているのだそうだ。

来月4日から宇宙記念館で展示される。

零戦といえば、
宮崎駿の映画『風立ちぬ』を
思い出す。

一人の少年が
美しい風のような飛行機を造りたいと
夢見て造ったのが
航空史に残る美しい機体、
海軍零式艦上戦闘機いわゆるゼロ戦だ。

不幸な時代、
多くの若者が
この戦闘機に乗って
生命を無駄にした。






初雪の便り

旭川など道北から初雪の便りが届いた。

今日は寒い一日だったが、
透き通った青空に映えて、
紅葉が色鮮やかだった。



今日は落花生の収穫

中恵庭の農家から50坪の畑を借りて
家庭菜園を初めて5年になる。

ここ数年は50坪もの広い畑を余している。
知人にまた貸しして何とか、
消化(?)している有様。

今年も草ぼうぼう、
追肥をやらないので
野菜は栄養不足でやせ細っている。

今日は今年最後の収穫をして
畑の後始末。

収穫したのは
落花生と泥付き長ネギ、
煮た生落花生はおいしいよ。

落花生は土の中に実をつける





















20分煮て蒸らして食べるとおいしい!



長ネギは数本ずつ新聞紙に包んでムロに
保存すると春先まで食べられる。

2014年10月21日火曜日

大分県から「えにわフットパス」の視察

今日は大分県宇佐市から
商工会、県、市の一行13人が
恵庭のフットパスを視察に来た。

フットパスはイギリスを発祥の地とする
「歩くことを楽しむ小道」のこと。

札幌のあいの里や余市町にもあり、
いま全道、全国に広がっている。

宇佐市と言えば、
焼酎の「いいちこ」の本拠地。

地域おこしの一環で
フットパスづくりを始めるという。

恵庭フットパスを代表する
「歴史を歩く<旧島松駅逓とクラーク博士>」コースを
案内したが、
果たして参考になったかどうか。

まだ紅葉がきれい
クラーク博士の記念碑の前で 
寒くてもソフトクリームは食べたい(ルルマップ公園)
えにわ道の駅で交流
「フットパスは経済優先で始めると失敗する」
地元でしか買えない「いいちこスーパー宇佐」
をおみやげにいただいた。

2014年10月20日月曜日

最後の野菜トラック便

昨年6月からスタートした
月1回の[北海道〜福島]野菜便。

トラック便は今月で9回を数え、
宅急便も含めると17回を数える。

北海道の野菜がシーズンオフになる冬場は
トラック便はお休みし、
宅急便で送ってきたが、
来年は夏場も宅急便に切り替える。

トラック便だと
フェリー代や高速料金、燃料代で
赤字幅が大きいことが最大の理由。

同時に、1年半続けてきて、
一定の役割を果たしたところで、
現地のニーズを今一度とらえ直して
支援のあり方を再構築する時期ではないかと。

もちろん、北海道野菜のニーズは変わらず、
いつも心待ちにしていただいており、
月1回宅急便で届けることは
これからも長く続けなければならない。

第1回目の注文票を見ると
A4用紙1枚でも余るくらいの野菜の品目だったが、
いまでは、お米や牛乳、くだもの、豆腐、加工品と
A4用紙3枚びっしりと増え、
時には、豚肉の注文も受けてきた。

Face to face で届けてきたトラック便が
いざ終わりとなるとやはりさびしい。
来年以降も定期便は無理でも
イベントとして、2トン保冷車を
発車させることができればうれしい。

栃木のIさんからいただいたお手紙。

「遠く北海道から長い時間をかけて来ていただき、
 本当にありがとうございます。
 日々の不安も我が家に届いた新鮮な野菜たちを見ると、
 心が暖かくなります。
 お会いしたことのない、たくさんお方々の思いを感じ、
 ただただありがたく感謝です。(以下略)」

これ以上は積めないほど野菜であふれた時もあった
現地の人と一緒の荷下ろしがイベントのようで楽しい
という声もいただいた
ずーっと嵐のように来て、嵐のように去っていく野菜便
だったが、最近は少し余裕ができて、交流時間がもてた。
(最終地点の那須塩原でのコーヒータイム)

2014年10月19日日曜日

今回もスコーレユウが学習支援

今回の野菜トラック便も
札幌の塾[スコーレユウ]の講師陣4人が同行し、
3a!郡山の事務所で学習支援。
小学生、中学生15~6人が熱心に勉強した。

スコーレユウのアルバイト講師のS君は大学生。
北海道に保養に来た時に
S君に遊んでもらった子が参加していて、
偶然の再会。

また、来春受験の女子は
県外の高校受験を決め、
今年の冬休みは
保養をかねて札幌に滞在し、
スコーレユウの
集中特訓を受けることにした。

今回初めて福島に入ったスコーレユウの若者2人、
それぞれの荷下ろし場所で
お母さんグループと接して、
大いに勉強になったようだ。




秋の風物詩〜はさかけ(稲架掛け)

福島の道路を走っていると
田んぼの中に
はさかけ(稲架掛け)を
あちこちで目にする。

刈り取った稲を束ねて
天日で自然乾燥させているのだ。

そうすると、
甘くて、おいしいお米ができる。

北海道では、
ほとんど見ることができなくなった。

規模が大きく、
機械で刈り取ってしまうためか。

北海道の米農家さんに聞いたら、
「乾燥機の性能がよくなっているので」
と話していた。


はさかけの手前の道路脇には、除染後の汚染土や汚染
草木などを入れたフルコンバックが仮置きされていた。

交通量が増えた国道6号

仙台東部道路から
常磐自動車道に入り、
山元ICから一般道に下り、
相馬に向かう。

国道6号が混んでいる。
あっ、そうか!

浜通りを走る国道6号が
3年半ぶりに開通したのだ。

帰還困難区域では、
車のなかでも
放射線量は20μs/hを超える場所があるという。

いわきには早く行けるが、
そんな危険な場所は
通らないに越したことはない。

交通量が増えた国道6号

汚れちまった悲しみに

今回の野菜便は天候に恵まれた。

秋晴れ!
郡山から車で30分も走ると
のどかな田園が広がる三春町がある。

この三春の里も
放射能に汚されちまった。

滝桜、しだれ桜で有名な三春の里
柿がたくさん、実をつけている
藁が山になった倉庫

タマネギは吊るし干しで保存する



2014年10月18日土曜日

郡山でB-1グランプリ

今日、明日と郡山市の開成山公園で
B-1グランプリ(全国大会)が行われている。

3a!郡山では15日に
ホットスポットファインダーで
公園内の放射線量を調べたところ、
写真の通り、大方0.2〜0.6μs/h台だが、
1μs/hを超える場所も散見される。

そこに2日間で40万人の人出が
見込まれてるイベントが。

このことをどう受け止めればいいのか。
悪夢か、狂気の沙汰か。

B-1グランプリが繰り広げられている郡山・開成山公園
開成山公園の放射線測定マップ
40万人といわれるが、人出は少ないような気がする。

福島県民の願いは?

今月26日は
福島県知事選挙の投票日。

野菜トラック便で
県内を走っているが、
選挙カーに出会わない。

フクイチ事故以降、
初めての知事選挙。

事故処理、除染、県民の健康管理、
被災者支援や避難者支援等
これまでの県政を問う大事な選挙だが、
果たして、
盛り上がっているのだろうか?

郡山のK候補の事務所に
顔を出してみると、
なんとボランティアのお母さんは
トラック便の北海道野菜を
共同購入してくれている方だった。

K候補のキャッチフレーズは
「皆さん、このままでいいのですか?」。

「通学路を除染しても、
 しばらくすると線量があがってしまう。
 一度除染すると線量が高くても
 除染してくれない。
 そんな県政をなんとか変えてほしい」
と仰っていた。



2014年10月16日木曜日

[福島]野菜トラック便、今晩出発

今晩、今年最後の
[北海道=福島]野菜トラック便が出発。

本州では栗やどんぐりの不作で
クマの出没がニュースになっているが、
北海道は栗が大豊作。

今月は、栗山町産の栗を運んでいく。

台風も去って、
おだやかな天候だ。

豆の季節、黒豆も。
今年最後の夏野菜(ナス、ピーマン)

2014年10月11日土曜日

ニッカウィスキーの元社員・嶋宮さんに会った。

NHKの朝ドラ「まっさん」は
余市町を舞台に
ニッカウィスキーの創始者
竹鶴氏とその妻リタを描いたもの。

今日は14歳から
「まっさん」こと竹鶴さんの給仕をしていた
嶋宮辰二郎さん(85歳)に
会ってきた。

ニッカを定年退職後、
余市町登モンガクで25年間
サクランボの栽培をしてきたが、
2年前に引退した。

嶋宮さんがニッカに就職したのは
戦時中の昭和18年。
弱冠14歳だった。

「竹鶴さんは日本人らしくない日本人、
 目が大きく、鼻が高い、立派なひげと大きな声。
 えらぶらず、宴会が大好きで、
 “アカシアの雨がやむ時”と
 “雪の降る町”を愛唱していた」

「リタさんは、身長1m80cm近くのスラッとした美人。
 日本人よりきれいな日本語を話した。
 戦時中は敵国人だったので、
 特高に見張られたり、
 近所の子どもたちに石を投げられたりした。
 自宅がニッカ工場の敷地の中にあったので、
 戦争が終わるまで、敷地の外に出なかった」

NHKや女性週刊誌の取材が相次いだ嶋宮さん 
25年間、サクランボ栽培を行ってきた嶋宮さんの畑。
余市の海や町も見える絶景の場所に畑がある
畑は傾斜地、頂上までが嶋宮さんの畑。
引退した2年前にサクランボの木は跋根した。
頂上には栗の木が15本ある。
畑はいま、売りに出している。

2014年10月7日火曜日

声上げる栃木県北

栃木県北も放射能汚染されている。
ところが、県境の向こうということで支援が届かず、
子どもたちの健康診断も行われず、
避難保養も対象外とされていることが多い。

山の家には、栃木県北から保養に来る人も多いし、
月1回北海道野菜のトラック便を
那須塩原にも走らせている。

********************
栃木の3市町住民 東電の賠償求め申し立てへ
9月20日 18時37分|NHK

東京電力福島第一原発の事故を巡り、
福島県に近い栃木県の3つの市と町の住民たちが、
東京電力に賠償を求めるため、
国の紛争解決機関に申し立てを行うことを
明らかにしました。

申し立てを行うのは、
栃木県北部の那須塩原市と大田原市、
それに那須町の住民たちの団体で、
20日、那須塩原市で会見を開きました。

それによりますと、
原発事故の影響で地域が放射性物質に汚染され、
精神的な苦痛などさまざまな被害を受けたとして、
東京電力が1人当たり12万円から72万円の賠償をするよう、
国の「原子力損害賠償紛争解決センター」に、
和解の仲介を求めるとしています。

団体は、合わせて1万人の申し立てを目指して
住民に参加を募ったうえで、
来年3月にも申し立てを行うことにしています。

団体の代表の西川峰城さんは
「栃木県の北部も福島県と同じように
 被害を受けている。多くの住民が
 声を上げていることを伝えたい」
と話していました。

また、20日は住民向けの説明会も行われ、
弁護士が申し立ての内容や
必要な手続きについて説明しました。

説明会に訪れた男性は
「対象かどうか分からないが、
 可能ならば申し立てに参加したい」
と話していました。

2014年10月5日日曜日

りんご〜今年は豊作

この時期、余市・仁木を走っていると
りんご畑が左右に広がり
たわわに実を付けたりんごの木が
目に飛び込んでくる。

農家にとって忙しいけど、
1年の苦労が実を結ぶ充実の季節だ。

いま、早生の津軽(つがる)が終わって、
昂林(こうりん)やひめかみが
収穫期を迎えている。

中旬になると、
早生ふじが収穫できるので、
今月の福島トラック便は
早生ふじを持っていける。

昂林(こうりん)
りんごの木は植えて5年目から収穫が始まる。
(5年目の昂林)
5年目を過ぎると1年ごとに一気に増えていく。
6~7年目のこの木は100個以上の実を付けている。 
幹が大きくなり、枝を広げて実を結ぶ。このりんごの木の実は300個くらいある。
一人前の木は60kg収穫できる。ていねいに育てると30年は収穫できるそうだ。

2014年10月4日土曜日

ヘルシーなヤギ乳〜仁木町・中園農場を訪ねて

今日は有畜自給農業を実践している
仁木町東町の中園農場を訪ねた。

山の家からは
フルーツパークを通り過ぎて4~500mほど、
三叉路を左折したところにある。

ヤギの牧場を過ぎると
大きなポプラと白樺の木が見え、
その陰にある緑色の屋根の家が
農場主・中園稔さんの住まい。

中園さんは、道内の農業高校を経て、
余市高校の園芸科で17年間、教べんをとった。

現役時代に農場を始めたが、
いまでも大学生や高校生が研修で来るので
4町の畑を実験農場と呼んでいる。

果樹栽培が主だが、
20頭近くのヤギを飼って、
有畜自給農業を展開している。

ヤギの乳やチーズを食したことがあるが、
臭みがあるので、
いまひとつ、好きになれなかったが、
中園農場のヤギ乳は臭みがないと聞いてビックリ。

ヤギ乳は尿の臭いを吸収する性質があるので、
搾乳場所と餌を配慮すると
臭いのないヤギ乳とチーズができるという。

ヤギ乳は牛乳よりあっさりして、
脂肪分が少なく、タンパク質が多いそうだ。

また、アミノ酸代謝産物であるタウリンが多く、
コレストロールや糖尿病の予防・改善に効果がある。

実は、中園さんがヤギを飼い始めたのは
糖尿病の改善のため。

ヤギ乳を飲み続けて、近眼も治り、
いまでは眼鏡が必要なくなった。

ダイエットにも効果があると
いいコト尽くめのヤギ乳。

う〜ん、山の家でヤギを飼って、
カマンベールをつくろうか。











2014年10月3日金曜日

川俣の昼食会


9月の野菜トラック便の翌日、
札幌の自然食レストラン「ホロ」さんが
川俣町で料理教室を行った。

そのときの昼食会の写真を撮り忘れたと
このブログに書いたら、
早速、川俣からメールと写真が届いた。
ありがとうございます。
転載させていただきます。

********
先日のお料理教室は大変楽しかったです。
心に潤いが出ました。
凄くありがたい事だと嬉しくなり、
毎日酵素ジュースをかき混ぜています。
パンも焼きたいので、
米糠酵母を作っている最中です。
これは上手く行くかはわかりません。(Iさん)



会場の福沢生涯学習センター前で。