2014年10月2日木曜日
山梨県と東京都内の放射能汚染状況
うけいれ全国の早尾さんからのメール(抜粋)。
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山梨県甲府市に避難移住した早尾です。
山梨県のあたりの放射能汚染についてコメントします。
山梨県の甲府盆地は、周囲360度をぐるりと
山脈に囲まれた地形をしています。
とくに、首都圏とのあいだは、南北に連なる「関東山地」、
富士山周辺とは東西に連なる「御坂山地」、
という二つの2000m級の山脈がいわば「壁」になって、
放射能プルームをブロックしたかたちになりました。
したがって、同じ山梨県内でも、甲府盆地の外側、
関東山地の東側で東京寄りである大月や上野原のあたりと、
御坂山地の南側で富士吉田や河口湖のあたりでは、
50Bq/kg前後(3000Bq/m2前後)のセシウムが
土壌から検出されます。
大月・上野原から高尾山あたりを挟んでさらに東京都内に入ると、
多摩地区でも200-300Bq/kg前後(10,000-20,000Bq/m2前後)の
セシウムが土壌から検出されます。
東京23区内に入れば、さらにその二倍、三倍の数値になってきます。
逆に盆地の中心部である甲府市内では、
大半が不検出(検出限界5Bq/kg以下)であり、
検出されても10Bq/kg程度で済んでおり、
山脈の壁によって放射能汚染が最小限で回避できたようです。
今月も、引っ越し先の甲府の宅地の土壌を
測定所に出した神奈川からの移住者さんが、
「不検出だった」と安堵していました。
そんな感じなので、
甲府盆地は首都圏からの避難移住者がひじょうに 多く、
2011年から現在まで、放射能を理由とした移住者が絶えず来ています。
中央本線(毎30分おきの特急アリ)で東京とつながっているという
アクセスの良さも、移住先に選ばれる一因のようです。
ご参考までに、山梨県内全体の土壌汚染を測定してまとめた
「いのち・むすびば」の土壌汚染マップをご覧ください。
PDFでダウンロードも可能です。
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