2014年10月2日木曜日

食品はどこまで安全か?〜矢ヶ崎教授の回答


Q 
政府の基準値である乳児用食品は
50ベクレル/kg以下の放射能汚染
された食品なら子供達に食べさせ
ても安全でしょうか。

大人である私達の場合、一般食品
の基準値である100ベクレル/1kg以
下の食べ物なら口にしても大丈夫
と考えていいのでしょうか。

A(回答者:矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授、抜粋)

子供は1ベクレルでも大問題

安全か?という点で言えば50ベクレルは、
まるっきり安全ではありません。根拠のない数字です。

内部被曝から体を守るためには徹頭徹尾、
放射能汚染された食品を口にしない。
これを目指さなくてはいけない。

やむを得なく、食べざるを得ないとしても
赤ちゃんや子ども達については1kgあたり
1ベクレルもあったら大問題です。

大人でさえ10ベクレルが限界

やっぱりみんな食べたいものがあって、
食べ物を制限すると大変なので、
ある程度妥協せざるを得ない部分も
あるのだけれども。

大人は1kgあたり100ベクレルまでは大丈夫
だなんて国の食品衛生管理委員会が発表して
日本の基準値ということで流れておりますが、
これも健康を守るという意味での値ではまったくないです。

私が「食べない方が良い」と
はっきり言えるのは10ベクレル。

ドイツは放射線防護令(2001年SSV)という
日本にはない法令を持っています。

この法令により1年間0.3ミリシーベルト
という法的なガードがかかっているのです。

これに基づいてドイツ放射線防護協会という団体が、
いろんな仮定をしながら計算をすると
セシウム137は大人で8ベクレル、
子どもで4ベクレル、
これが限界だと
2011年3月20日に提言している。
(ブロガー注/札幌市の学校給食の基準値は4ベクレル

現状では、すべての日本国民、全住民が
内部被曝の被害にあう危険性があると
私は考えています。

消費者も農家も守れる基準値を

今の日本には、チェルノブイリ法の
「強制移住」「生産禁止」にあたる汚染ゾーンに
100万人規模の人々が住んでいます。

放射能汚染された田んぼや畑で
お米や野菜を作らざるを得ない人達が
たくさんいるのです。

この農家の人達は、日本の政治ゆえに、
放射能汚染を承知でお米や野菜を作って、
放射能で汚染された農産物と知りつつも
売らないと生きていけない状況に追い込まれています。

消費者は内部被曝したくないから
当然汚染地域の作物は避けようとします。
全国各地で放射能汚染地帯の農産物が
買い叩かれ、大安売りされてしまっています。

これは日本政府による…農家も消費者も守っていない…
住民切り捨ての政治から生じている悲劇です。

消費者の健康を守れる食品の基準値にして、
基準値を超えた食品は流通させずに
東電に賠償させることが、
消費者と農家の両者にとって不可欠なことです。
(以下略)

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