2016年7月30日土曜日

ようこそ!サハリンの子どもたち

間もなくサハリンの子どもたちが
山の家にやってくる。

福島の子どもたちは
「ようこそ」はロシア語でどう書くの?
と聞いてきた。

インターネットで調べてあげると
早速模造紙に書き始めた。

他の子は色紙で飾り付けを作り始めた。

子どもたちには国境なんて意味がない。

(注)2012年、「東日本大地震被災児童をロシアで励ましたい」と
サハリンで受け入れが始まり、国内各地の団体が被災児童のロシア
派遣という交流事業を進めてきた。
 北海道では、一般社団法人「メンタルサポートセンター」が窓口
になり、2012年から交流事業に取り組んできた。具体的には、福島
から北海道に避難してきた子どもたちをサハリンに派遣し保養させ
るとともに、そのお返しに、サハリンの養護施設の子どもたちを北
海道に招待する取り組み。
 今年も10人のサハリンの子どもたちが北海道にやってくることに
なり、札幌協働福祉会は昨年からこの事業の一翼を担ってきた。
今回は「おもいっきり夏休み」と重なり、福島の子たちとの交流が
実現した。




2016年7月26日火曜日

山の家第1日目

恒例の仁木町長表敬訪問。
佐藤町長、玄関先でバスの到着を待って出迎え、
帰りも見送ってくれました。
若い気さくな町長です。

そのあとは、ヤギの牧場で
搾乳とヤギ乳を飲んで
楽しいひと時を過ごしました。

午後はさくらんぼ狩りと
地元仁木町の温かい歓迎に
子どもたちは充実した毎日を送っています。

詳細は、「おもいっきり夏休み」のブログ。
http://ameblo.jp/project-fukushima/



2016年7月24日日曜日

半年ぶりの山の家「廊下ライブ」

おもいっきり夏休みが始まりました。
福島原発事故から6年目、11回目の保養キャンプ。

今年は小学生から高校生まで
17人の子どもたちがやってきました。

夕食後、早速始まった山の家「廊下ライブ」。
冬休みから半年ぶり。

このブランクの間の練習が十分でないと
見破られたTくん。
歌の先生から「今日は初日でもあるが、
点数は付けられない」と厳しい一言。
明日に向けて、再起を誓ったTくんでした。



2016年7月18日月曜日

PCウィンチを使って間伐材の搬出作業を行います〜参加者募集

4月にNPO法人もりねっと北海道(旭川)の
山本牧さんに来ていただいて、
PCウィンチの研修会を行った。

PCウィンチは本体が軽いばかりでなく、
使用するロープも
ワイヤでなく、繊維ロープを使うので
全体としても軽い。

また、セッティングも操作も簡易。
急斜面でも使える。
山の家周辺森林の間伐材の搬出にぴったりの道具。

ということで、
山本さんにお願いして購入することにした。

国内では生産されておらず、
アメリカからの輸入。

発注からだいぶ日数がかかったが、
旭川経由で23日に山の家に届く。

早速、PCウィンチを使った間伐材の搬出を実践してみる。
初めての方も歓迎!
多くの方のご参加を!

******
PCウィンチを使って間伐材の搬出作業

と き)7月23日(土)午前9時〜12時
ところ)山の家きょうどう(仁木町東町緑ヶ丘114)
参加申し込み不要
お問合せ/TEL 090-1300-8314(富塚)
4月の研修会、1トンの材も搬出できる。
前回は、雪の上の搬出だった。







2016年7月17日日曜日

豊かな大地・余市町登地区で《ワインぶどう農園開放祭》

余市町登地区。
さくらんぼの赤い実が畑を色どり、
青く色づいたプルーンや
秋の収穫を待つりんごが実る。
なんという豊かな大地だ。




ここで今日、昨年に続き2回目の
「登地区ワインブドウ農園開放祭」
(La fete des vigneron a yoichi」)
が行われた。

受付でワインのティスティングのための専用グラスをもらい、
ワイン畑の広がる風景を眺めながら、
お祭りに参加する11の農場を回り、
その畑で採れたぶどうのワインを飲み(グラス1杯100〜300円)、
畑を見学したり、農園のオーナーとお話ししたり。
とっても楽しいアットホームなお祭り。
ドメーヌタカヒコ農場
木村農園

キャメルファーム
ぶどう畑を見ながらティスティング




といっても、住宅地と違って、
農園と農園の間は結構な距離。
汗をかきかきだが、それも楽しい。

山梨では、ワインツーリズムと称して、
旅行会社が仕立てたバスで農場を回る大きなお祭りがあり、
何万もの人が毎年、訪れるという。

登の農家が主催するこのお祭り、
参加者は昨年の倍増で300人、
そのうち海を越えてきた人も60人ほどいるという。

忙しい畑仕事の合間を縫って
各農園がボランティアで開催する。

農園に着くとテントが張ってあり、
農園主が自慢のワインボトルをテーブルに並べて待っている。

ここでしか飲めないワインもあり、
参加者は思い思いのワインを注文して飲む。

何代か続けている農家もあれば、
新規就農の若夫婦もいる。

山梨のような商業主義に乗ったお祭りではなく、
農園主や参加者同士の交流を大事にする
登地区固有のお祭りとして
これからも発展させていって欲しい。
畑にはそれぞれの表情がある

畑を見ながら飲むワインも美味しい。




キャメルファームのワイナリー建設工事中。来春稼働開始。










2016年7月9日土曜日

今年の「おもいっきり夏休み」後半は屈斜路湖で。

間もなく「おもいっきり夏休みin北海道」が始まり、
福島の子どもたちが山の家にやってくる。

3.11から始めた保養事業、
今年で11回目。

後半は山の家から離れ、
道東の屈斜路湖で過ごすことにしている。

屈斜路湖からは硫黄山や摩周湖、阿寒湖も近く、
子どもたちにとってはいい思い出になるかも。

そんな観光名所よりも、
友達とおもいっきり遊ぶ方が楽しいか。

昨日今日と子どもたちが過ごす屈斜路湖の宿泊施設や
周辺環境の下見に行ってきた。

宿泊施設には24時間入れる温泉風呂があり
楽しそう。

屈斜路湖までは歩いて30分。
湖水浴をしたり、水辺で遊んだり、
砂湯もある。
宿泊施設のオーナーがモーターボートに乗せてくれるというし、
遊ぶには事欠かない。
和琴半島一周や西別岳登山などもいいかも。

好天に恵まれた二日間の下見。
夏休みが待ち遠しい。
双岳台から見る雄阿寒岳の夕日
遠くには阿寒富士と雌阿寒岳
屈斜路湖にある保養施設。今年の夏休みはここで過ごす。
庭には露店風呂、24時間入れる温泉
五右衛門風呂もある。




2016年7月6日水曜日

ササ刈り作業ボランティア募集

ササ刈り作業

カラマツの林の足元を見るとクマザサが鬱蒼としています。
笹刈りをすることで、樹木の成長を促進させることができます。
それだけでなく、そこから広葉樹の稚樹が出てきます。
光さえ当たれば、稚樹は年間30-50センチも伸びる。
ミズナラやイタヤのように芽だし初期に
上部に葉を数枚付けるタイプは早いそうです。
自然林再生に向けて、笹刈りは大事な作業です。
一緒にやりませんか。

と き○7月9日(土)10:00〜16:00

ところ○山の家きょうどう(余市郡仁木町東町緑ヶ丘114)

参加費  無料


○ボランティア保険加入済 
○刈り払い機・ヘルメットは用意しますが、飲み物・タオル・作業靴(長靴で可)などはご持参ください。 

<参加申込み>TEL090-1300-8314

主催)冷水峠森づくりの会(余市郡仁木町東町緑ヶ丘114)

2016年7月3日日曜日

かつてニシン漁で栄えた町に、夏の到来を告げる打ち上げ花火

今日は、
仁木町ではさくらんぼ祭。

札幌協働福祉会の23人のユーザーさんがバスで来て、
お祭りを楽しんだ。

あいの里の五郎連も特別参加で
仁木連に合流して
阿波踊りを披露した。

一方、隣の余市町はソーラン祭。
二日間にわたり、北海ソーラン太鼓や
ソーラン踊りで盛り上がる。

とはいえ、ニシン漁で賑わったのは昔の話。
山車を連ねたパレードも
区会(町内会)で山車を仕立てて参加したというが、
それも昔の話。
それでも、漁業で栄えた町の名残は今も残っている。

今日は二日間のお祭りを締めくくる花火大会。
余市港の岸壁には、早々とシートを広げて
打ち上げを待つ人々がたくさんいる。

子どもの頃から何回も見てきた打ち上げ花火だが、
何回見ても飽きることはない。

黒い夜空にドーンという大きな音とともに
色とりどりの光が広がる。

シリパ岬にぶつかった花火の音が
ザザーッとまるで波の音のような残響を返す。

もともと、花火は送り盆の時期に
魂の鎮魂のために打ち上げられたというが、
私の魂に響いてくるドーンという音と
私の身体に入ってくる色とりどりの華やかな光が
心地いい。




2016年7月2日土曜日

22歳の男性からの電話

今日、千葉に住む22歳の若者から電話がきた。

「保養に行きたいのですが、
 単身でも受け入れてもらえますか?」

山の家は老若男女を問わず、
また福島県だけでなく、
東北の近隣圏や関東に住む人も
分け隔てなく、受け入れてきた。

関東もホットスポットがたくさんあり、
東京の水道水の放射能汚染や
東京湾の汚染などが問題になってきた。

関東から北海道に避難してきた人もたくさんいる。

保養に来る人は
母子が多いのだが、
山の家には高齢者や単身者も来る。

放射能からの避難の一点だけで、
誰でも選別することなく受け入れてきた。

今まで、独身女性の保養の受け入れはあり、
札幌協働福祉会の職員になったり、
富良野の農家に就職したり、
一時保養にとどまらないで移住につながった人もいた。

が、独身の若い男の子からの問い合わせは初めて。
「いよいよ来たか」と思った。

22歳といえば、
原発事故当時は17歳の高校生。

「喉の左側に違和感があって」と
 事故の影響を心配している。

「放射能から離れての保養は本当は2ヶ月は必要なんだよ。
 だけど、2ヶ月の保養はこの国では難しい。
 でも、最低3週間は必要だよ。
 夏休みに福島の子どもキャンプをやるから
 ボランティアスタッフで来ないかい。」
と言うと、
「わかりました。親とも相談して返事します」。

電話を切って、
数時間もしないうちに、
「行きます」と電話がきた。

よかった。

これから若い人の健康被害が心配だ。





2016年7月1日金曜日

自主避難者の住宅支援打ち切りまであと9ヶ月。

自主避難者の住宅支援打ち切りまであと9ヶ月。

福島県の「住まいに関する意向調査」の結果は
県外避難者の78.5%が、
「2017(平成29)年4月以降の住宅が決まっていない」
と回答している。

*****
札幌市長 秋元克広 様

東日本大震災による東京電力福島原発事故自主避難者の住宅支援についての要望書

当、こだまプロジェクトは、東日本大震災および東京電力福島原発事故の被災者支援を行っていた札幌の市民団体「むすびば」の一部門として誕生しました。「むすびば」解散後「避難者の声を届ける。」をコンセプトに、講演会や映画の上映会、避難者同士の交流の場として「芋煮会」などを企画してきました。
 20173月で、原発事故による福島県からの自主避難者に対する住宅支援が打ち切られることになっています。また、強制避難区域(避難指示解除準備区域及び居住制限区域)の解除も順次行われる予定です。
震災、原発事故から5年という歳月の中、職を得、住宅支援を受けずに自活の道を歩み、移住者として札幌で暮らすことができるようになった避難者も相当数に上ります。
しかしながら、母子避難からの離婚に至った方や、精神や身体に不調をきたした方、老齢の単身避難者等、働きたくても働けなかった方、働いても現状を維持することも困難な方もたくさんいます。
福島県の施策では、住宅支援が打ち切られる代わりに低所得世帯向けの激変緩和策が用意されていますが、それも2年間のみ、しかもかなりの世帯がその枠組に入ることができない可能性があります。
わたくしたち自主避難者は、自らの意志で避難を決めましたが、決して望んで福島を捨てたわけではありません。自主避難者の多くが、子どもの体調に何らかの異変を感じたり、満足な医療を受けられなくなったりと、それ相応の理由があり避難をしています。
もちろん、国や福島県へ、住宅支援の延長を申し入れておりますし、東京電力にも賠償を求めております。しかしながら、喫緊の課題であるにもかかわらず、先行きは明るいとは決して言えない状況です。
最近においては、埼玉県や新潟県、京都府などで、独自の支援策が発表されています。
札幌という都市の美しさ、人々の優しさに触れ、この土地で行きたいと願う避難者はとても多いのです。あと少しの支えがあれば、より多くの人が札幌市民として自立の道を歩みだすことができます。
札幌でも、どうか、生活困窮に直面している避難者向けの施策を用意していただきたく、ここに要望いたします。

20166

団体名 こだまプロジェクト代表者 宍戸隆子
住 所 札幌市厚別区厚別西47丁目3211


1 市営住宅に自主避難者用の特定目的優先入居枠を設けてください。
2 1に対して福島県だけでなく、東北や関東からの自主避難者にも適用してください。
3 自主避難者においても老齢世帯、障害のあるかた、母子家庭父子家庭、母子避難等、
  救済の必要の高い世帯を優先してください。
4 現在市営住宅に入居している避難世帯(罹災証明を持つ方)が、住居支援打ち切り後もそ
  のまま継続して住むことができるようにしてください。
5 国や福島県に対して、避難者支援の重要性を働きかけてください。
6 保養や避難者支援をしている札幌の団体に対して協力および助成を継続してください
  い。
映画「小さき声のカノン」から


ツバメの里帰り

さくらんぼの季節が始まった。
とはいえ、シーズンの始めは値段が高い。

規格外があると聞いて、
駆けつけた仁木町の佐々木果樹園。

選果場に入ると
7〜8羽のツバメが
出たり入ったり。

7月に本州からやってきて巣を作り、
9月まで子育てをしながら
この選果場で過ごすという。

ツバメの里帰りが始まって
かれこれ10年以上経つそうだ。

子々孫々、この選果場が
変わらぬ故郷なのだ。

「鮭と同じだね」と同行者。





お待たせしました!

各事業所の山の家1泊キャンプが始まったのに、
野外バーベキューのためのテントがない。

慌てて手配したものの、
今日になってしまった。

テントをトラックに積んで、
あいの里を早朝6時に出発した親分。
8時には山の家に到着し、
みんなでテントを張る作業を開始。

バーバキューコンロを置き、
テントの下にテーブルと椅子を並べて、
完成。

今日から7月、
野外バーベキューには最高の季節。

各事業所のユーザーさん、そして
7月末に来る福島の子どもたち、
お腹いっぱい焼肉を食べてね。