2012年12月22日土曜日

フクシマの人の詩


 NPO法人りょうぜん里山がっこう(伊達市)の関久雄さんが詩をつくりました。
 12月15~17日のIAEA「原子力安全に関する福島閣僚会議」への抗議行動や申し入れのあと、その日の夕方からの「市民交流会」で東京からの参加者に、「福島の人はもっと怒っていいと思う」と言われ、そのことをいろいろ考えてしまい、それを詩にしたそうです。
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なんで なんで

なんで 逃げないの 
こんなに 放射能高いのに

なんで 怒らないの
こんな 仮設に住まされて

なんで 野菜つくるの
これだけ ベクレルがあるのに

なんで なんで マスクしないの
こんなに 漂っているというのに 

すんません たぶん 
マヒしてるんです ホウシャノーに
すんません 
めんどうくさく なってるんです
ホウシャノーに

生活の 保障がないと逃げられない
これからの 希望がないと出られない

除染して ゼオライトを撒いて
セシウムよ 出るなと 手を合わせた農民の
そのお米は 食えなんだ 
自分の子どもには 食わせなんだ

海に出た 漁師の魚も 食えなんだ
自分の子どもには 食わせなんだ

人の 犠牲に成り立つ文明の有りようの
それが原発と知ったから

まことに 怒るべきものは何なのか
まことに 深めるべきことは何なのか

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