2012年12月24日月曜日

福島の今を知るミニスタディツアー(2)


 柿の産地でもあるこの地域は、道の両側に柿畑が点在し、どの木もたわわに実を付けている。例年ならとっくに収穫が終わっているのだろう。ところが、放射線検査の結果今年も出荷停止になった。柿の木はどの程度の効果があるか分からないが、除染のために軒並み木の皮が剥かれ、無惨な姿をさらしていた。
 さらに車を走らせると、空き地や畑、川縁などに黒や青の大きな土嚢袋が2段、3段と積み上げられた仮置き場が次から次へと目に入ってくる。中には放射能に汚染された田畑の土や草木、廃棄物が詰まっているのだ。青いビニールシートの上に砂利を敷き、その上に土嚢袋が積み上げられ、その上空には何とピンクのリボンをつけたロープが張られている。どうやら、放射性廃棄物の目印になっているようだ。次の保管場所が決まらないまま、どんどんどんどん土嚢袋が増え、おぞましい光景が里山にこれからも広がっていくのだろうか。



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