2013年11月5日火曜日

災害危険区域指定で廃業する民宿(吉里吉里)

311東日本大地震で
大槌町吉里吉里地区にも
最大24mの高さの津波が押し寄せた。

防潮堤を倒壊させ、
3階建ての建物を呑み込み、
広い範囲に甚大な被害を与えた。

今回初めて吉里吉里の仮設団地に入った。

朝のラジオ体操をする吉里吉里第2仮設団地の住民
















浪板海岸と呼ばれるこの地域は
風光明媚な船越湾を望む観光名所で
ホテルや民宿がたくさんあった。

しかし、かつてない規模の津波により
多くのホテルや民宿が
水に浸かったり流されたりして
営業停止に追い込まれた。

今回は、ようやく営業を再開した民宿のひとつ、
「民宿藤原」に一泊した。

民宿の表示はこの1カ所だけ。目立たないが、料理はおいしい。




















海岸から道路(国道46号)一本隔てただけの民宿藤原は
建てて4年で津波に襲われ、1階が全部水没した。

その後改修して、営業を再開したものの、
住宅建築が制限される「災害危険住宅区域」に
指定されたため、
2年以内に退去しなければならなくなった。

311のときは高台に避難して難を逃れた女将さん、
「2年で民宿をやめます」と残念そうに語った。


<追記>この日のお昼は「浜ラーメン」
お昼は地元で人気のレストラン「きりきり善兵衛」(浪板海岸)

窓から見える松林と船越湾が素晴らしい

人気の浜ラーメンは海産物がいっぱい


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